抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2008年における世界での鋼材ストック量は約300億tと推計されている。素材のストックの推計に関する研究でのデータ利用可能性の制約を克服するために,衛星画像に基づき鋼材ストックの推計手法の構築を検討した。本研究では,夜間光衛星データを活用し,鋼材ストック量を推計することを検討した。米国海洋大気庁で収録されているデータ衛星から送信されたデータから雲や森林火災などの一時光を削除した夜間光の経年画像を利用した。夜間光輝度は,人間活動に密接に関係し,過去の研究から地域別電力消費量や経済活動(GDP)と相関が認められている。また,夜間光衛星画像とともに土地被覆衛星画像を用い,土地被覆別に夜間光強度を解析し,鋼材ストック量との関係を解析した。本法により日本の各都道府県の鋼材ストックと夜間光量の関係に基づいてアジア4カ国の建築・土木鋼材ストックの推測を試みた。アジア4カ国の建築鋼材ストックの推計総計値は,既存の研究での推計値との間に大きな差異がみられた。日本における建築鋼材ストック総量の推計値と既存研究の結果が一致するよう新たな線形式を導出した。一方,土木鋼材ストックでは夜間光総量との相関性が高かかった。建築鋼材は都市部夜間光と高い相関性を持ち,土木鋼材は夜間光総量との相関が高いことがわかった。