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J-GLOBAL ID：201002258125762689   整理番号：10A0916453

アジアにおける降水帯の再現とメカニズムの考察

著者 (1件)： 木村富士男 (筑波大)
資料名： 天気
巻： 57  号： 8  ページ： 550-553  発行年： 2010年08月31日 
JST資料番号： F0064A  ISSN： 0546-0921  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2008年度日本気象学会秋季大会シンポジウム「地域の詳細な気象と気候の再現を目指して-ダイナミックダウンスケール技術の高度利用-」でなされた6つの講演のうち,第3のものに関する報告である。まず,客観解析,大循環モデル,領域気候モデルを組合せた「擬似温暖化」と名づけたダウンスケール手法を説明し,これを夏の東アジア域における降水帯の1960年代~1990年代の変化予測に適用した結果を示した。次に,領域気候モデルを用いた現象のメカニズムの解明が,気候変化予測に寄与する可能性を,降水分布に対するチベット高原での非断熱加熱の役割,およびモンスーンや梅雨前線に対する温度上昇効果を例として議論した。最後に,気候変化予測の手法としての領域気候モデルの役割に関する今後の展望を述べた。

シソーラス用語： 東アジア ,  夏 ,  モンスーン ,  停滞前線 ,  降水分布 ,  *水文気象 ,  *温暖化 ,  大気大循環モデル ,  *気候モデル ,  数値計算 ,  計算機シミュレーション ,  数値予報 ,  予測技法 ,  客観解析 ,  精密化
準シソーラス用語： *ダイナミックダウンスケール ,  チベット高原 ,  *地域気候モデル ,  梅雨前線 ,  非断熱加熱

分類 (2件)： 大気大循環,熱帯気象  (DC05060G) ,  気候学,気候変動  (DC05140T)

引用文献 (9件)：

• CASTRO, C. L. Dynamical downscaling : Assessment of value retained and added using the Regional Atmospheric Modeling System (RAMS). J. Geophys. Res. 2005, 110, D05108
• KAWASE, H. Downscaling of the climatic change in the rainband in East Asia by a pseudo climate simulation method. SOLA. 2008, 4, 73-76
• KIMURA, F. Downscaling by pseudo global warning method. The final report of ICCAP, Research Institute for Humanity and Nature. 2007, 43-46
• SATO, T. Impact of diabatic heating over the Tibetan Plateau on subsidence over northeast Asian arid region. Geophys. Res. Lett. 2005, 32, L05809
• SATO, T. How does the Tibetan Plateau affect the transition of Indian monsoon rainfall?. Mon. Wea. Rev. 2007, 135, 2006-2015

タイトルに関連する用語 (3件)： アジア ,  降水帯 ,  メカニズム