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J-GLOBAL ID：201002260434942505   整理番号：10A0015341

飼料イネ栽培へのメタン発酵消化液の多量投入が土壌,水質,大気環境に及ぼす影響

Impacts of Heavy Application of Anaerobically Digested Slurry to Whole Crop Rice Cultivation in Paddy Environment on Water, Air and Soil Qualities

著者 (12件)： 須永薫子 (東京農工大) ,  吉村季織 (東京農工大) ,  HOU Hong (東京農工大) ,  WIN Khin Thawda (東京農工大) ,  田中治夫 (東京農工大) ,  吉川美穂 (東京農工大) ,  渡邊裕純 (東京農工大) ,  本林隆 (東京農工大) ,  加藤誠 (東京農工大) ,  西村拓 (東京農工大) ,  豊田剛己 (東京農工大) ,  細見正明 (東京農工大)
資料名： 日本土壌肥料学雑誌  (Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition)
巻： 80  号： 6  ページ： 596-605  発行年： 2009年12月05日 
JST資料番号： G0156A  ISSN： 0029-0610  CODEN： NIDHAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 家畜糞尿の再資源化技術の一つとしてメタン発酵があるが,発酵残渣のメタン発酵消化液の処理が課題となっている。窒素吸収性の高い飼料イネに対し,窒素施肥基準の3倍および6倍に相当する消化液を多量投入した栽培条件下において,飼料イネの生育・収量および土壌・水質・大気環境への影響をライシメーター試験により検討した。また,イネの生長に伴って投入量を変えた施肥法について検討した。全処理区で飼料イネの生育に障害はなく,高い収量が得られた。排出水中の窒素流出量は全処理区で4%以下であった。NH₃発生量は消化液区で多かった。CH₄発生量は消化液区で顕著に多かったが,イネの生長に伴って投入量を変えた施肥方法では10%低減できた。栽培後の土壌では交換性カリウムおよびナトリウムが消化液区で高く,投入量が多いほど高い傾向が見られた。イネの生長に伴って投入量を変えた施肥方法は,同量ずつ施用する方法より,飼料イネの収量と窒素吸収量の増加および環境負荷の軽減に有効と考えた。

シソーラス用語： *イネ ,  *飼料作物 ,  *発酵液 ,  *液体肥料 ,  家畜糞尿 ,  有機物施用 ,  メタン発酵 ,  植物成長 ,  作物収量 ,  環境影響 ,  溶脱 ,  脱窒 ,  置換性塩基 ,  土壌物質動態
準シソーラス用語： *メタン発酵消化液 ,  飼料イネ

分類 (3件)： 飼料作物,草地  (FC03050J) ,  施肥法・肥効  (FB05030Y) ,  農業廃棄物の利用  (FB07050I)

引用文献 (45件)：

• 有馬泰紘. 窒素の吸収と蓄積. 稲学大成. 1990, 2, 244-256
• 浅見輝男. 水田土壌の管理. 土壌学. 1984, 179-209
• 土井真也. レンゲ跡飼料イネ栽培におけるメタン発酵残さ(消化液)の液肥利用技術. 近畿中国四国農業研究成果情報. 2006, 429-430
• 土壌環境分析法編集委員会編. 土壌環境分析法. 1997, 189-194
• 土壌環境分析法編集委員会編. 土壌環境分析法. 1997, 267-269

タイトルに関連する用語 (7件)： 飼料イネ ,  栽培 ,  メタン発酵消化液 ,  投入 ,  土壌 ,  水質 ,  大気環境