文献

J-GLOBAL ID：201002264608853316   整理番号：10A0843567

コイラー巻き取り装置のモデリングと制御

Modeling and Control of Bimodal Coiler System

著者 (6件)： 平田光男 (宇都宮大学大学院電気電子システム工学専攻) ,  江田明浩 (宇都宮大学大学院電気電子システム工学専攻) ,  古屋賢一 (首都大学東京大学院システムデザイン専攻) ,  児島晃 (首都大学東京大学院システムデザイン専攻) ,  増田士朗 (首都大学東京大学院システムデザイン専攻) ,  浅野一哉 (JFEスチール株式会社スチール研究所)
資料名： 鉄と鋼
巻： 96  号： 7  ページ： 451-458 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： F0332A  ISSN： 0021-1575  CODEN： TEHAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： コイラー巻き取り装置では圧延材が最終スタンドを抜けた瞬間の急激な張力変動をピンチロールによって適切に制御する必要がある。本稿ではハイブリッドモデルを導出し,コイラー巻き取り制御の問題設定を行ったあと,複数の制御法を適用し圧延材が最終スタンドを抜ける際の過渡特性を評価した。圧延材が最終スタンドを抜ける前をMode1,抜けた後をMode2と定義し,各モードの状態方程式を導出し状態空間モデルを構築した。Mode1からMode2へ切り替わる際の張力変動の最小限を制御目的とし,終端状態制御によるフィードフォワード制御手法と有限時間最適レギュレータによるフィードバック制御手法を検討し,その有効性をシミュレーションで検証した。シミュレーションではモード切替を陽に考慮することで切替時の過渡応答が改善されることが確認できた。終端状態制御に基づく手法は,初期状態と終端状態,およびステップ数を与えるだけでよく,設計が簡便である。

シソーラス用語： *巻取装置 ,  *帯鋼 ,  *張力制御 ,  ピンチロール ,  *モデル ,  *過渡応答 ,  状態方程式 ,  システムモデル ,  計算機シミュレーション ,  端部
準シソーラス用語： *ハイブリッドモデル ,  過渡特性 ,  状態空間モデル

分類 (1件)： 圧延技術  (WC06030Z)

引用文献 (6件)：

• 1) J.Imura and S.Azuma: Systems, Control and Information, 51 (2007), 230.
• 2) Hirata, Masuda, Kojima and Asano: CAMP-ISIJ, 22 (2009), 323.
• 3) Hirata, Eda, Kojima, Furuya, Masuda and Asano: CAMP-ISIJ, 22 (2009), 326.
• 4) 山口,平田,藤本:ナノスケールサーボ制御,東京電機大学出版局,(2007).
• 5) M.Hirata, T.Kidokoro and S.Ueda: Trans. Inst. Electr. Eng. Jpn. D, 129 (2009), No. 9, 938.

タイトルに関連する用語 (3件)： コイラー ,  巻き取り装置 ,  モデリング