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J-GLOBAL ID：201002264863191033   整理番号：10A1030043

ゆらぎによる制御とその確率感度解析

著者 (2件)： ライプニッツ賢治 (情報通信研究機構 未来ICT研究セ) ,  若宮直紀 (大阪大 大学院情報科学研究科)
資料名： オペレーションズ・リサーチ
巻： 55  号： 10  ページ： 638-642  発行年： 2010年10月01日 
JST資料番号： F0251A  ISSN： 0030-3674  CODEN： OPREA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 科学技術の分野において,ノイズは制御を妨げ,不要なものとして除去されてきた。しかしながら,システムの様々なレベルで存在するノイズを完全に取り除くことは不可能であり,また,設計時の予測を上回るノイズはシステムの不安定性をもたらす。一方,ノイズやゆらぎに満ちた自然界において,生物システムは,自身もゆらぎつつノイズを活用することによって,環境に適した安定的で望ましい状態を達成し,維持している。そこで近年,ノイズを除去するのではなく,積極的に活用することによって,環境変動に対する適応性,頑健性の高いシステム制御を実現するというアプローチが注目されている。本稿では,ノイズやゆらぎを生かした制御について,特に,アトラクタ選択,アトラクタ摂動,アトラクタ重畳と呼ばれる制御モデルを中心に,その概要を述べ,変分的手法によりノイズに対する確率感度解析を行う。(著者抄録)

シソーラス用語： *ゆらぎ ,  *感度解析 ,  アトラクタ ,  雑音除去 ,  *計算機システム ,  *通信装置 ,  情報源符号化 ,  最適化問題 ,  ロバスト性 ,  共鳴 ,  *確率過程 ,  収束 ,  *情報ネットワーク ,  フォールトトレランス
準シソーラス用語： 確率感度解析 ,  確率共鳴

分類 (1件)： ディジタル計算機ハードウェア一般  (JC04010C)

引用文献 (15件)：

• YANAGIDA, T. Fluctuation as a tool of biological molecular machines. BioSystems. 2008, 93, 1-2, 3-7
• KANEKO, K. Life : An introduction to complex systems biology. 2006
• PEPER, F. Methods to Exploit Noise in the Design of Complex Systems. 計測自動制御学会 システム・情報部門学術講演会(SSI 2008), 兵庫県姫路市, Nov. 2008
• KASHIWAGI, A. Adaptive response of a gene network to environmental changes by fitness-induced attractor selection. Plos ONE. 2006, 1
• SATO, K. On the relation between fluctuation and response in biological systems. PNAS. 2003, 100, 14086-14090

タイトルに関連する用語 (3件)： ゆらぎ ,  確率 ,  感度解析