文献

J-GLOBAL ID：201002269673589431   整理番号：10A0594012

経路情報のソフトステート管理による受信端末駆動無線マルチホップネットワークのロバスト性

Robustness of Receiver-driven Multi-Hop Wireless Network with Soft-State Connectivity Management

著者 (4件)： 小南大智 (大阪大) ,  村田正幸 (大阪大) ,  菅野正嗣 (大阪府大) ,  畠内孝明 (富士電機システムズ)
資料名： 電気学会情報システム研究会資料  (電気学会研究会資料)
巻： IS-10  号： 21-32.34.36-49  ページ： 81-86  発行年： 2010年05月27日 
JST資料番号： L4571A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らは以前にセンサネットワークの消費電力の低減とメッシュネットワークの構築による高信頼化を目指し,受信端末駆動型の非同期間欠通信(IRDT)方式の基本性能を検討した。本論文では,メディアアクセス制御(MAC)での信頼性が高いためにルーティングプロトコルでの緊急の経路情報変更に対応できない問題を説明し,経路変動を引き起こす障害に対するロバスト性を高める対策を提案した。IRDTは定期的に隣接ノードからのIDをサンプリングし,経路テーブルでの隣接関係を維持している。同様にタイムスタンプをテーブルに追加し,一定時間変換が行えなかった隣接ノードのホップカウントテーブルを破棄するソフトステート型経路管理を導入した。シミュレーションによってハードステートとトラフィック及び消費電力を比較し,ソフトステートによるオーバヘッドが問題にならないことを確かめた。また,送信端末駆動のAX-MACではオーバヒアリングによってIRDTの2.5倍の電力を消費したので,ソフトステートはIRDTとの親和性が高いことがわかった。さらに,シンクノードの故障が発生した場合のパケット収集率はハードステートの43.5%以上改善し,収集率が本来の90%まで回復する時間も12.8%に短縮できた。

シソーラス用語： *通信網 ,  *無線伝送 ,  プロトコル ,  ロバスト性 ,  *経路選定 ,  情報セキュリティ ,  通信方式 ,  消費電力 ,  パケット損失 ,  *通信操作
準シソーラス用語： MAC ,  オーバヘッド ,  タイムスタンプ ,  *ルーティング ,  非同期間欠通信 ,  非同期通信 ,  *無線マルチホップネットワーク

分類 (2件)： 無線通信一般  (ND08010L) ,  ネットワーク法  (KA03040X)

引用文献 (16件)：

• S. J. Baek and G. de Veciana: “Spatial Energy Balancing through Proactive Multipath Routing in Wireless Multihop Networks,” IEEE/ACM Trans. on Networking, vol.15, no.1, pp. 93-104(2007)
• X. Du, Y. Xiao, and F. Dai: “Increasing Network Lifetime by Balancing Node Energy Consumption in Heterogeneous Sensor Networks,” Wireless Communication and Mobile Computing, vol.8, no.1, pp. 125-136(2008)
• J. Polastre, J. Hill, and D. Culler: “Versatile Low Power Media Access for Wireless Sensor Networks,” in Proc. of SenSys, pp. 95-107(2004)
• “MICA2,” available at http://www.xbow.com/products/Product_pdf_files/Wireless_pdf/MICA2_Datasheet.pdf
• K. Pister and L. Doherty: “TSMP: Time Synchronized Mesh Protocol,” in Proc. of PDCS, pp. 391-398(2008)

タイトルに関連する用語 (4件)： 経路情報 ,  ソフト ,  無線マルチホップネットワーク ,  ロバスト性