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J-GLOBAL ID：201002271746957447   整理番号：10A1541702

別府湾表層堆積物における生物起源珪素の水平分布

著者 (6件)： 山口一岩 (岡山理大 工) ,  山口一岩 (岡山理大 技科研) ,  加三千宣 (愛媛大 上級研究員セ) ,  槻木玲美 (愛媛大 沿岸環境科研セ) ,  三好慶典 (愛媛大 大学院理工学研究科) ,  武岡英隆 (愛媛大 沿岸環境科研セ)
資料名： 岡山理科大学技術科学研究所年報  (Bulletin of the Research Institute of Technology, Okayama University of Science)
号： 28  ページ： 52-56  発行年： 2010年03月31日 
JST資料番号： X0975A  ISSN： 1349-4155  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 瀬戸内海西部に位置する別府湾を対象にして,表層堆積物中の生物起源珪素(BSi)の水平分布を調べた。DeMaster(1981)の方法で分析した湾内のBSi含有量は,7.5-60.5mgSig^-1の範囲にあり,全測点の平均値(±S.D.)は,29.4±14.5mgSig^-1(n=22)であった。平均値以上の高いBSi含有量は,湾奥(湾西)部に集中して見られた。湾奥部の堆積物は,高い含水率を示す軟泥質堆積物であり,湾の恒流系による堆積物の再分配影響(特に,微細粒子が集積/離散した結果)が,別府湾におけるBSiの水平分布には反映されていると考えられた。湾奥部は,年間を通じて長期にわたり貧酸素水塊が海底面に形成される,還元的雰囲気の強い海域でもある。還元的環境下におけるBSiの溶解速度は,粒状有機物同様,酸化的環境下よりも遅くなる可能性がある。湾内のBSiの水平分布様式の決定には,こういった酸化/還元環境の変化による,堆積物での初期続成作用の違いに由来する影響も内包されていると考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *浅海堆積物 ,  *ケイ素 ,  水塊 ,  還元環境 ,  酸化環境 ,  溶解度 ,  続成作用 ,  成因 ,  底質調査 ,  地球化学 ,  貧酸素水塊 ,  生物起源 ,  生物地球化学
準シソーラス用語： 水平分布 ,  別府湾

分類 (1件)： 水圏・生物圏の地球化学  (DD01030A)

タイトルに関連する用語 (5件)： 別府湾 ,  表層堆積物 ,  生物起源 ,  珪素 ,  水平分布