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J-GLOBAL ID：201002271748903530   整理番号：10A0954365

カワラノギク(Aster kantoensis Kitamura)局所個体群再生のための造成手法

著者 (3件)： 倉本宣 (明治大 農) ,  芦澤和也 (明治大 大学院農学研究科) ,  岡田久子 (明治大 農)
資料名： 日本緑化工学会誌  (Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology)
巻： 36  号： 1  ページ： 143-146  発行年： 2010年08月31日 
JST資料番号： Z0839A  ISSN： 0916-7439  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 多摩川におけるカワラノギクの緊急避難的な保全措置として,多摩川永田地区にA工区を2002年に造成した。この造成工事に先立って基質を5通り用意して予備実験を行った。予備実験では実生の定着率は粒径の大きい礫を1層敷き均した条件(1)で最大で,粒径の小さい礫を含めて1層敷き均した条件(2),粒径の大きい礫を3層敷き均した条件(3)が次いでいた。本施工には(1)で大部分を施工し,一部(3)で施工し,隣接するB工区を(2)で施工した。出水による冠水を経た2009年にはB工区の一部にもカワラノギクが生育し,A工区の(3)にはカワラノギクは生育せず,周囲の(1)に生育していた。予備実験と本施工の結果には再現性のない部分があり,その工事における意味と理由について考察した。(著者抄録)

シソーラス用語： *堤外地 ,  礫 ,  *生息場所 ,  土地造成 ,  *生物 ,  生物絶滅 ,  避難 ,  河川 ,  環境保全 ,  *絶滅危惧種
準シソーラス用語： *河原 ,  多摩川

分類 (2件)： 公園,造園,緑化  (RD04020Y) ,  自然保護  (SB06000L)

引用文献 (10件)：

• 1) 秋山幸也 (2009) 相模川におけるカワラノギクの生育実験-効率的な圃場の造成と管理に向けて-,神奈川自然誌資料30:27-32.
• 2) 倉本宣 (1995) 多摩川におけるカワラノギクの保全生物学的研究,緑地学研究 15:1-120.
• 3) 倉本宣 (2005) 多摩川の総合研究永田地区の河道修復,河川生態学術研究多摩川研究グループ,245-274.
• 4) 倉本 宣・細木 大輔・岡田 久子 (2008) 多摩川におけるカワラノギク保全団体の特性,日本緑化工学会誌,34(1): 283-286.
• 5) 倉本 宣・石濱 史子・鷲谷 いづみ・嶋田 正和・可知 直毅・井上 健・加賀屋 美津子・牧 雅之・竹中 明夫・増田 理子 (2000) 多摩川のカワラノギク保全のための緊急アピール,保全生態学研究 5(2):191-196.

タイトルに関連する用語 (4件)： ASTER ,  個体群 ,  造成 ,  手法