抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,1080i60の動画像に対してリアルタイム処理が可能な,インペインティングに基づくデインタレース処理のハードウェアアーキテクチャを提案する。テレビ放送映像形式やDVDの記録形式として採用されているインタレース動画像は,液晶ディスプレイなどにおいてプログレッシブ方式で表示する際に,デインタレースと呼ばれる処理によりプログレッシブ形式に変換する必要がある。この処理を液晶ディスプレイなどに組み込む際には,リアルタイム処理できることが必須となる。デインタレース処理の手法は様々なものがあるが,インペインティングに基づく手法は,デインタレース処理における補間を最短路探索により最適化することにより,従来の動き補償を用いた手法とは異なり,動き検出を必要としない。そのため提案アーキテクチャは,動き補償を用いたデインタレース処理のハードウェア実装に比べて,メモリ容量の削減が期待できる。提案アーキテクチャはその内部の並列度により出力画質と回路規模が変化する。本稿ではこの並列度についての評価も行った。この評価に基づき,画質劣化を抑えつつ回路規模がなるべく小さくなる構成をとった場合,提案アーキテクチャの回路規模は942,998ゲート,必要となるメモリ容量は399Kbitであった。(著者抄録)