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J-GLOBAL ID：201002274105985695   整理番号：10A0533629

コムギ作のカラスムギ防除に及ぼす遅播とトリフルラリン剤処理量の影響

Effects of delayed seeding and trifluralin application rate in controlling wild oat (Avena fatua) growing with winter wheat crops.

著者 (3件)： 浅井元朗 (独)農研機構・中央農業総合研究センター) ,  中村直紀 (現,財)日本植物調節剤研究協会研究所) ,  與語靖洋 (現,独)農業環境技術研究所)
資料名： 雑草研究  (Journal of Weed Science and Technology)
巻： 55  号： 1  ページ： 8-15 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： G0809B  ISSN： 0372-798X  CODEN： ZASKAN  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ムギ作の難防除雑草カラスムギに対するトリフルラリン剤処理量およびコムギ播種時期の効果を検討するため,1998年,1999年の2か年にわたって圃場試験を実施した。コムギ播種後のカラスムギの出芽は普通期播(11月上旬)後約1か月間継続した。トリフルラリン乳剤の1.34kg a.i./ha(製剤投入量300ml/10a)処理はカラスムギの生残個体数を無除草区の約50%,2倍量2.68kg a.i./ha(製剤投入量600ml/10a)では約30%に抑制した。土壌水中のトリフルラリン濃度は処理後1か月以内に初期濃度の10%以下に減少した。普通期播ではカラスムギ生残個体による種子生産量は初期密度の数倍~10倍と推定され,トリフルラリン乳剤を使用基準の2倍量処理しても慣行栽培体系ではカラスムギの密度が増加すると考えられた。一方,コムギ播種時期を1か月遅延して12月上旬に播種すると,カラスムギ生残個体数は普通期播の4~12%に減少し,推定種子生産量は初期密度の0.9~3倍以下と推定され,大幅な密度増加は生じないと考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *コムギ ,  *カラスムギ ,  雑草防除 ,  農薬散布 ,  *ジニトロアニリン系除草剤 ,  乳剤 ,  播種 ,  時期 ,  土壌物質動態 ,  生息密度 ,  成長阻害 ,  種子 ,  結実 ,  芳香族アミン ,  芳香族ニトロ化合物 ,  有機フッ素化合物 ,  第三アミン
準シソーラス用語： 遅播

分類 (4件)： 麦  (FC03033M) ,  雑草による植物被害  (FC04062J) ,  化学的防除  (FC05050X) ,  雑草に対する農薬  (FB06030F)

物質索引 (1件)： トリフルラリン

引用文献 (13件)：

• 浅井元朗・與語靖洋2004.カラスムギに対する各種麦類用除草剤の効果.雑草研究49, 284-287.
• 浅井元朗・與語靖洋2005.関東・東海地域の麦作圃場におけるカラスムギ,ネズミムギの発生実態とその背景.雑草研究50, 73-81.
• 浅井元朗・與語靖洋 2009.異なる耕起体系におけるトリフルラリン,クロロプロファム処理がカラスムギの出芽と生残に及ぼす影響.雑草研究54, 226-232.
• 浅井元朗・與語靖洋 2010.出芽時期の異なるカラスムギに対するトリフルラリン,クロロプロファム処理の効果.雑草研究55, 1-7.
• Chow P.N.P. 1986. Sequential application of soil-incorporated and post-emergence herbicides for controlling wild oat (Avena fatua L.) and green foxtail (Setaria viridis (L.) Beauv.) in spring wheat. Crop Protection 5, 209-213.

タイトルに関連する用語 (5件)： コムギ ,  カラスムギ ,  防除 ,  トリフルラリン ,  処理量