抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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軸受の外輪と内輪に電位差が生ずると,転動体および軌道面の表面が腐食を起こして軸受の損傷に至る場合があり,この現象を電食と呼んでいる。モータの設計では,モータ各部の電位についてはある程度計算ができるので,軸受(軸とハウジング)に電圧が負荷された際,電食が発生する電圧が分かれば,電食対策や設計変更に有効と考えられる。本研究では,実際に使用されているグリースを封入した小型玉軸受608に直流電圧を印加して500hの耐久試験を行い,電食が発生する電圧を実験的に求めた。これにより得た主な知見を次に示した。1)4種類のグリースを用いた試験で,500hまでに電食が発生する電圧は,1.3~1.5Vであること,2)乾電池程度の電圧であり,インバータノイズの電圧と比較して小さいこと,3)0.2V程度であるが,グリースの基油粘度が高いほど電食が発生する電圧も上昇していること。