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J-GLOBAL ID：201002284005090874   整理番号：10A0325959

セイヨウオオマルハナバチ(Bombus terrestris)と日本在来ハナバチとの花資源および営巣地の競合

Competition for flower resources and nest sites between Bombus terrestris (L.) and Japanese native bumblebees

著者 (2件)： INOUE Maki N. (National Inst. for Environmental Studies) ,  YOKOYAMA Jun (Dep. of Biology, Fac. of Sciences, Yamagata Univ.)
資料名： Applied Entomology and Zoology  (Applied Entomology and Zoology)
巻： 45  号： 1  ページ： 29-35 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： F0555A  ISSN： 0003-6862  CODEN： APEZAW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 外来セイヨウオオマルハナバチ(Bombus terrestris)は日本で定着し始め,地域によっては優先種となっている。日本および他国における在来種に及ぼすB.terrestrisの影響に関する報告をレビューした。また,生態学的地位,ハナバチの資源限界,およびB.terrestrisの生殖能力の試験による競争的排除の評価も行った。以前の研究では,生態学的地位のオーバラップおよび在来種の減少が報告されており,競争的排除の可能性が示された。しかしながら,この競争的排除に関する議論の余地がないほどの証拠がない。著者らの研究では,2つの在来種B.hypocrita sapporoensisとB.diversus tersatusの限定営巣地に関する生態学的地位のオーバラップは,競争的排除により強く影響されることを示した。B.terrestrisの野生化コロニーは平均90.2雌を生産し,高い生殖能力を有し,在来ハナバチの競争優位に立つ種となろう。野外試験ではB.terrestrisの増加により2種の在来種は減少の傾向にある。この研究は,B.terrestrisの定着による在来種ハナバチの競争的排除の状況証拠を提供する。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ミツバチ科 ,  在来種 ,  繁殖地 ,  生息分布 ,  *生存競争 ,  生殖能力 ,  生息場所
準シソーラス用語： セイヨウオオマルハナバチ ,  Bombus terrestris

分類 (1件)： 個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (59件)：

• Alford, D. V. (1975) Bumblebees. Davis-Poynter Ltd., London. 352 pp.
• Barrow, D. A. and R. S. Pickard (1984) Size-related selection of food plants by bumblebees. Ecol. Entomol. 9: 369–373.
• Brian, A. D. (1957) Differences in the flowers visited by four species of bumble-bees and their causes. J. Anim. Ecol. 26: 71–98.
• Buttermore, R. E. (1997) Observations of successful Bombus terrestris (L.) (Hymenoptera: Apidae) colonies in southern Tasmania. Aust. J. Entomol. 36: 251–254.
• Cassey, P., T. M. Blackburn, D. Sol, R. P. Duncan and J. L. Lockwood (2004) Global patterns of introduction effort and establishment success in birds. Proc. Roy. Soc. Lond. B 271: S405–S408.

タイトルに関連する用語 (7件)： セイヨウオオマルハナバチ ,  日本 ,  ハナバチ ,  花 ,  資源 ,  営巣地 ,  競合