文献

J-GLOBAL ID：201002287962223354   整理番号：10A0860095

広域ネットワークの遅延分布モニタリング分析

Analysis on delay distribution monitoring over wide area network

著者 (1件)： 川口銀河 (NTT サービスインテグレーション基盤研)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 110  号： 118(CQ2010 16-36)  ページ： 25-30  発行年： 2010年07月01日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ネットワーク品質計測の中でも,パケット転送遅延・遅延ゆらぎといった転送時間に関する品質指標については,従来は試験パケットを用いるアクティブ計測が中心であった。アクティブ計測の手法は,正確性は確保できるが,計測負荷・運用コスト等の観点から,大規模運用には必ずしも適さない方式である。本稿では,TCP接続応答に着目することで,1点パッシブモニタリングによる往復転送遅延計測の可能性に着目する。TCP接続応答は通常即時に応答が返る通信パターンであり,かつインターネット等のIP通信網では常時幅広く観測されるパターンでもあるため,低コストでの遅延計測を可能にすることができる。そこでTCP応答を用いた遅延応答計測の妥当性について,実験環境における複数のOSを用いた定量的評価を実施し,計測値の安定性を評価し,有効性を確認した。また,実網を利用した計測例を分析し,誤差要因や,RTTの基本的な分布特性についても併せて紹介する。(著者抄録)

シソーラス用語： *WAN【通信】 ,  *性能評価 ,  パケット交換 ,  遅れ ,  *QOS【通信】 ,  *計測システム ,  監視制御システム ,  インターネット ,  TCP/IP ,  オペレーティングシステム ,  評価試験 ,  インターネットプロトコル
準シソーラス用語： IP ,  *パッシブモニタリング ,  *広域ネットワーク ,  通信遅延

分類 (3件)： 電話・データ通信・交換一般  (ND11010T) ,  計算機システム開発  (JD02010R) ,  計測機器一般  (AD02000X)

引用文献 (13件)：

• 川口銀河. 広域ネットワークの簡易的遅延モニタリング法. 信学技報. 2010, 109, 411, 29-32
• 手島孝人. オンラインゲームを用いたネットワーク品質の大規模計測. 電子情報通信学会論文誌B. 2009, J92-B, 10, 1566-1578
• http://www.hping.org/
• IP packet transfer and availability performance parameters. ITU-T Recommendation Y.1540. 2007
• Network Performance Objectives for IP-Based Services. ITU-T Recommendation Y.1541. 2005

タイトルに関連する用語 (5件)： 広域ネットワーク ,  遅延 ,  分布 ,  モニタリング ,  分析