抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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わが国では,農村の過疎化・高齢化・混住化等で農家のみによる農業用排水路や農道等の共有資源の適切な維持管理が困難となってきており,非農家を含めた地域住民の参加による維持管理体制の構築が求められている。研究では,住民の農地・農業用水の多面的機能への評価や農村環境政策に関する志向が共有資源の共同管理への参加に与える影響を明らかにし,住民の共同活動への参加がソーシャル・キャピタル(SC)の蓄積に関係する地域活性化・絆づくりに与える効果を明らかにした。まず,数量化III類分析を用い,農地・水・環境対策に期待する効果の意識構造を抽出し,次に,各軸のカテゴリースコアを用いてサンプルスコアを算出した。そして,住民の多面的機能への評価が高いほど各活動に対する参加度は高まることと,各活動への参加度が高い住民ほど,農地・水・環境対策のSC蓄積に対する評価が高くなり,若い世代ほど,農地・水・環境対策のSC蓄積に対する評価は低下する傾向が明らかとなった。