抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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江戸時代後期の江戸町人地を対象として数値シミュレーションにより夏季の熱環境を再現し,居住者の生活行動を考慮し江戸町人地の熱的特性及び生活空間の熱環境を評価した。本研究で取扱う江戸町人地は,江戸時代後期の神田・日本橋・京橋一帯の町人地を指す。本研究では使用する数値シミュレーション手法として,著者らが開発した3D-CAD対応熱環境シミュレーターを使用した。この手法は3D-CADモデルに基づく空間形態の再現及び表面温度分布の算出が可能である。はじめに,町屋敷の熱環境評価に必要な情報として,居住者の生活行動を考慮した熱環境評価に必要な情報を洗い出し,史料調査に基づく町屋敷内に配置されたものの把握及び町屋敷の熱環境評価に必要な情報を整理した。次に,既往研究に基づく町屋敷内部の配置計画・空間形態・構成材料の設定を考察し,既往研究結果の使用の可否を検討して,それに基づく町屋敷の熱環境評価に必要な情報の設定(配置計画,表長屋,裏長屋,土蔵,共用設備・地表面,緑地など)を実施した。また,史料調査に基づく町屋敷内部の空間形態と構成材料の設定では,当時の史料(絵図,文献),必要となる情報の抽出方法,構成材料の設定及び同材料の熱物性値の設定を実施した。その上で,対象地の範囲として両側町の一区画と表通りを定めて,前記の数値シミュレーション用3D-CADモデルを使用した熱物性値のデータベース作成を実施した。