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J-GLOBAL ID：201002295033122414   整理番号：10A1100139

断面修復を施したコンクリート床版の鉄筋腐食性状に関する検討

CORROSION BEHAVIOR OF STEEL BARS IN REINFORCED CONCRETE SLABS REPAIRED BY PARTIAL PATCHING

著者 (4件)： 加藤絵万 ((独)港湾空港技術研究所 構造研究チーム) ,  審良善和 ((独)港湾空港技術研究所 材料研究チーム) ,  岩波光保 ((独)港湾空港技術研究所 構造研究チームリーダー) ,  横田弘 (北海道大学大学院北方圏環境政策工学部門)
資料名： 土木学会論文集 E(Web)
巻： 66  号： 4  ページ： 399-412 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： U0106A  ISSN： 1880-6066  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 部分断面修復を施したRC床版におけるマクロセルの形成メカニズムについて実験的に検討を行った.試験体中に埋設した分割鉄筋の腐食電流を測定し,コンクリート-断面修復材間におけるマクロセル腐食電池の形成,鉄筋の交差部がマクロセル形成に与える影響,断面修復材中の鉄筋の腐食進行の可能性について考察した.その結果,コンクリート-断面修復材境界部の鉄筋は,初期はカソードとして挙動するが,部材中の電気化学的バランスの変化により,境界部のコンクリート中の鉄筋がアノード化すること,コンクリート中の鉄筋交差部は二次元的な腐食電流の流出入により,初期に著しく腐食が進行すること,また,断面修復材中の鉄筋間に腐食電池が形成される可能性があることが分かった.(著者抄録)

シソーラス用語： *スラブ ,  桟橋 ,  *腐食 ,  修理 ,  マクロセル ,  腐食電流 ,  電池作用腐食 ,  塩化物 ,  電気化学的分極 ,  塩害 ,  *金属腐食 ,  断面修復 ,  *鉄筋コンクリート床版 ,  *鉄筋腐食

分類 (2件)： コンクリート構造  (RA04030A) ,  腐食  (WB03030B)

引用文献 (17件)：

• 1) 中村和彦,佐伯竜彦:補修した構造物の塩害再劣化メカニズムに関する一実験,土木学会第48回年次学術講演会講演概要集第5部,pp.272-273, 1993.
• 2) 浜田秀則,福手勤,阿部正美:塩害により劣化した鉄筋コンクリート部材の補修効果に関する実験的考察,コンクリート工学論文集,Vol.3, No.2, pp.85-95, 1992.
• 3) 長滝重義,大即信明,守分敦郎,宮里心一:鉄筋コンクリート部材の断面修復部における腐食形成に関する実験的研究,土木学会論文集,No.544/V-32, pp.109-119, 1996.
• 4) 長滝重義,大即信明,守分敦郎,鎌田敏郎,宮里心一:断面修復部における打継目の物質透過性が鉄筋のマクロセル腐食に及ぼす影響,土木学会論文集,No.578/V-37, pp.31-42, 1997.
• 5) 守分敦郎,長滝重義,大即信明,宮里心一:断面修復が鉄筋のマクロセル腐食に及ぼす影響,コンクリート構造物の補修工法と電気防食に関するシンポジウム論文報告集, pp.7-14, 1994.

タイトルに関連する用語 (4件)： 断面修復 ,  コンクリート床版 ,  鉄筋 ,  腐食性状