抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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二次発酵過程において堆肥の窒素濃度を上昇させるために,吸引通気式堆肥化システムで製造された回収アンモニアの添加方法を検討した。検討した添加方法は,回収アンモニアを実験開始時に一度に多量添加した場合と少量から段階的に添加した場合の2通りであった。その結果,少量から段階的に堆肥へ回収アンモニアを添加した場合,アンモニア態および硝酸態窒素を効率的に堆肥中に蓄積させることが可能であった。この方法では,二次発酵開始時から硝化反応が進行し,硝酸態窒素の最大濃度は約8.3g・kg-dm
-1まで増加した。この硝酸態窒素の蓄積は,堆肥のpH値を6.5~6.6まで低下させた。その結果,アンモニアガスの揮散は低pHにより抑制され,堆肥中へのアンモニア態窒素の固定を可能にした。一方,回収アンモニアを実験開始時に一度に多量添加した場合は,アンモニア態窒素の損失が増大し,回収アンモニアを添加しても安定した状態で窒素肥料成分を固定することが出来なかった。(著者抄録)