抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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モータを駆動する際に,インバータの出力電圧の上限値によってモータ出力が制限されてしまうので,インバータ出力電圧を上昇させる必要がある。インバータ出力電圧を上昇させる手段として,蓄電素子をインバータの入力側に挿入することが解決策として拳げられる。著者らは,蓄電素子をインバータの直流入力電源と直列に接続することで,インバータの出力側を昇圧しモータ最大電圧を増加させ,さらに回生時に直流電源側で回生吸収負荷が小さくなった場合に,蓄電素子によって回生電力を吸収することのできる,直接昇圧型インバータ方式を提案した。しかし,この回路の具体的な電動機の制御法やパワーフローの制御法等は明らかにされていない。そこで本稿では,この回路を用いたモータドライブシステムを構築するための第1ステップとして基礎検討を行う。電力を供給する際に考えられる3つのPWM制御法について,数値シミュレーションによりそれぞれの特性検討を行い,電源と蓄電素子の電力配分,出力電圧特性を明らかとする。蓄電媒体としては電気二重層キャパシタ(EDLC)を適用した。