抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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資源の制約を比較的受けにくい熱電材料としてβ-FeSi
2に関心がもたれているが,この相は982°C以下の温度で安定であるために,高温を必要とする製造方法では入手することができない。この課題に対して,著者等はNaを介して900°Cでこの金属間化合物を形成できることを見出している。本研究においては,さらに低い温度(800°C)での合成を試み,さらにCoをドープすることで熱電特性の向上を狙った。サンプルの調製は初めにCo粉末を3at.%になるようFe粉末と混合し,圧粉した後Si粉末中に埋込,その上にNa片を載せ,これを800°Cあるいは900°C,1から24hの熱処理を実施した。冷却後,残留NaあるいはNaSiを洗浄しサンプルを得た。これについて結晶構造解析,ミクロ組織観察,元素分布分析,嵩密度測定および熱電特性(Seebeck係数および電気伝導率)測定を実施した。これらの実験から,800°C,12hの加熱によりβ-FeSi
2単相を得ることができることを明らかにした。また,微粒(1~2μm)のCo粉末を用いた場合には所期のドーピングが可能であることを見出した。