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J-GLOBAL ID：201102204225507052   整理番号：11A0295301

瀬戸内海の水質環境とノリ養殖

Water Quality and Nori (Porphyra) Culture in the Seto Inland Sea

著者 (3件)： 多田邦尚 (香川大学農学部) ,  藤原宗弘 (香川県水産試験場) ,  本城凡夫 (香川大学瀬戸内圏研究センター)
資料名： 分析化学
巻： 59  号： 11  ページ： 945-955 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： F0008A  ISSN： 0525-1931  CODEN： BNSKAK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,瀬戸内海では高度経済成長期の1970年代あるいは1980年代と比較すると水質はかなり改善されてきたが,その一方では,イワシやアサリなどの漁獲量は低迷を続けている.特に,2003年以降,養殖ノリの生産量は,海水中の栄養塩濃度低下(栄養塩異変)により著しく不作が続いている.本稿では,著者らの実施してきた瀬戸内海の水質環境に関する研究について紹介するとともに,海水中の栄養塩濃度の低下に直接影響を受けるノリ養殖に注目し,瀬戸内海の近年の無機三態窒素の濃度低下やノリ不作のメカニズムについて考察した.その結果,栄養塩異変の原因として,(1)長期的に見た河川からの栄養塩負荷量の減少,(2)海水の有光層(光合成可能深度)の増加に伴う植物プランクトンの栄養塩消費量の増加,(3)成層強度低下による夏季の底層水中の栄養塩濃度の減少,及び(4)底泥からの栄養塩溶出量の低下の可能性が考えられた.(著者抄録)

シソーラス用語： *吸光分光分析 ,  自動分析計 ,  *瀬戸内海 ,  *水質調査 ,  海藻食品 ,  干物 ,  植物プランクトン ,  栄養塩類 ,  有光層 ,  窒素 ,  季節的変動 ,  養殖 ,  測定データ ,  海洋汚濁 ,  *アマノリ属 ,  技術展望
準シソーラス用語： Porphyra

分類 (2件)： 天然水の物理分析  (CC03070C) ,  海洋汚濁  (SB02040B)

引用文献 (46件)：

• 1) L. Legendre : J. Plankton Res., 12, 681 (1990).
• 2) P. E. Smith, R. W. Eppley : Limnol. Oceanogr., 27, 1 (1982).
• 3) S. W. Nikson : Limnol. Oceanogr., 33, 1005 (1988).
• 4) 水産庁瀬戸内海漁業調整事務所 : 平成19年瀬戸内海の赤潮,p. 67 (2008).
• 5) I. Imai, M. Yamaguchi, Y. Hori : Plankton Benthos Res., 1, 71 (2006).

タイトルに関連する用語 (3件)： 瀬戸内海 ,  水質環境 ,  ノリ養殖