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J-GLOBAL ID：201102216504149466   整理番号：11A0146493

EWECS柱の構造性能に及ぼす外殻集成材の樹種の影響

INFLUENCE OF TREE SPECIES COMPOSING WOODY SHELL ON STRUCTURAL PERFORMANCE OF EWECS COLUMN

著者 (5件)： 熊谷将吾 (大阪大 大学院工学研究科) ,  瀧野敦夫 (大阪大 大学院工学研究科) ,  松井智哉 (豊橋技科大 工) ,  岸本一蔵 (大阪大 大学院工学研究科) ,  倉本洋 (大阪大 大学院工学研究科)
資料名： 日本建築学会構造系論文集  (Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ))
号： 659  ページ： 195-203  発行年： 2011年01月30日 
JST資料番号： F0393B  ISSN： 1340-4202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 筆者らは,集成材,鉄骨及びコンクリートで構成される木質ハイブリッド構造をEWECS(Engineering Wood Encased Conncrete-Steel)構造と称して提案している。外殻集成材に国産スギを用いたEWECS柱の静的載荷試験を実施し,樹種及びせん断スパン比の差異が破壊性状,復元力特性,終局耐力に及ぼす影響,並びに終局耐力評価に関する検討を行った。その結果,1)EWECS柱の履歴性状は,樹種に関係なく安定した紡錘型でエネルギー吸収能力に優れた性状を示すこと,2)EWECS柱の破壊性状は,外殻集成材にスギを用いた場合にひび割れが多くなる点を除いて,樹種に関係なく概ね同様の傾向を示すこと,3)外殻集成材の挙動は樹種によらず同様の傾向を示し,めり込み及び浮き上がりはせん断スパン比の低下とともに減少し,CES(Concrete Encased Steel)コアとのずれはせん断スパン比の低下とともに増大する傾向にあること,などが分かった。

シソーラス用語： *合成構造 ,  *柱 ,  *集成材 ,  比率 ,  エネルギー吸収 ,  破壊モード ,  スギ ,  復原性 ,  耐荷力 ,  応力歪特性 ,  曲線 ,  効果 ,  圧縮変形 ,  浮上り ,  間隙 ,  理論 ,  降伏応力 ,  モデリング ,  数値解析
準シソーラス用語： P-δ効果 ,  シアスパン比 ,  荷重-変形曲線 ,  樹種 ,  増分解析 ,  復元力特性 ,  滅込み ,  累加強度理論

分類 (2件)： その他の構造材料による構造  (RA04060H) ,  木材の性質・構造  (FF05020Z)

引用文献 (11件)：

• 1) Fauzan, Kuramoto, H., Shibayama, Y. and Yamamoto, T.: Structural Behavior of Engineering Wood Encased Concrete-Steel Composite Columns, Proceedings of the Japan Concrete Institute, Vol.26, No.2, pp.295-300, 2004.7
• 2) Fauzan, Kuramoto, H. and KIM, Ki-Hyung.: Seismic Performance of Composite EWECS Columns using Single H-steel, Proceedings of the Japan Concrete Institute, Vol.27, No.2, pp.307-312, 2005.6
• 3) Fauzan, Kuramoto, H. Matsui,T and KIM, Ki-Hyung.: Seismic Performance of Composite EWECS Columns with varying Shear-Span Ratios, Proceedings of JCI, Vol.27, No.2, pp.307-312, 2006.7
• 4) 瀧野敦夫,倉本洋,新藤健太:低強度の国産スギ材を用いた集成材パネルの圧縮・曲げ・めり込み試験,日本木材学会大会研究発表要旨集,第60回,2010.3
• 5) 稲山正弘:木材のめり込み理論とその応用, 東京大学学位論文, 1991.12

タイトルに関連する用語 (4件)： 構造性能 ,  外殻 ,  集成材 ,  樹種