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J-GLOBAL ID：201102218491764320   整理番号：11A0888099

宮崎県南部におけるサトウキビ野生種の探索と収集

著者 (3件)： 服部太一朗 (農業技術研究機構 九州沖縄農研セ) ,  境垣内岳雄 (農業技術研究機構 九州沖縄農研セ) ,  久保光正 (農業技術研究機構 九州沖縄農研セ)
資料名： 植物遺伝資源探索導入調査報告書  (Annual Report on Exploration and Introduction of Plant Genetic Resources)
巻： 26  ページ： 46-51  発行年： 2010年11月 
JST資料番号： J0773A  ISSN： 0915-602X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： サトウキビ野生種は広い分布域を示し,サトウキビ経済品種が適応できない環境にも分布している。そのため,これら環境に適応するための有用形質を栽培品種の改良に役立てるため,サトウキビ野生種の遺伝資源探索が行われており,今回,宮崎県南部において探索,採取することとした。探索には穂の形態の相違に注目して実施するため,調査は出穂時期の2009年8月12~14日に行われた。野生種は海岸線や河川流域,湿地帯などに自生する場合が多いため,沿岸部や河川流域を調査対象とした。自動車で移動しながら野生種群落を見つけ,栄養体を採取した。調査の結果,宮崎市で4地点,串間市で3地点,合計7地点で野生種の群落を発見し,これを採取した。いずれの群落でも調査時に出穂,開花は終了しており,細茎,多けつ性で茎内にスポンジが見られるという一般的な野生種の特徴が見られた。しかし,仮茎長やブリックスについては,群落間で変異が認められた。ブリックスは5群落で11.5%以下であり,この地域のブリックスは9.5~11.5%程度であると考えられた。

シソーラス用語： *サトウキビ ,  *野生植物 ,  宮崎県 ,  *生息分布 ,  *遺伝資源 ,  *試料採取 ,  植物群落 ,  糖度 ,  穂 ,  成長段階 ,  茎 ,  生物分類 ,  生物多様性 ,  長さ ,  植物成長 ,  生息場所
準シソーラス用語： Brix値 ,  開花期 ,  自生地 ,  出穂 ,  出穂期 ,  *野生種

分類 (3件)： 糖料作物  (FC03072N) ,  作物育種一般  (FC02010K) ,  植物生態学  (EE02000E)

引用文献 (17件)：

• 1) Panje, R. R. amd C. N. Babu 1960.Studies in Saccharum spontaneum: Distribution and geographic association of chromosome numbers. Cytoogia 25:152-172.
• 2)宮里清松1986サトウキビとその栽培日本分蜜糖工業会pp.20-22.
• 3)永富成紀1989サトウキビの起源と遺伝資源農業技術44(9):21-24
• 4) Roach, B.T. 1978. Utilization of Saccharum spontaneum in sugarcane breeding. Proc. Int. Soc. Sugar Cane Technol. 16:43-58
• 5) Wang, L.P., P. A. Jackson, X. Lu, Y. H. Fan, J. W. Foreman, X. K. Chen, H. H. Deng, C. Fu, L. Ma and K. S. Aitken 2008. Evaluation of Sugarcane x Saccharum spontaneum progeny for biomass composition and yield components. Crop Science 48:951-961.

タイトルに関連する用語 (5件)： 宮崎 ,  サトウキビ ,  野生種 ,  探索 ,  収集