文献

J-GLOBAL ID：201102219114463541   整理番号：11A0608227

遠紫外分光法による水及び水溶液の分析

Analysis of Water and Aqueous Solutions by Far Ultraviolet Spectroscopy

著者 (5件)： 池羽田晶文 (独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所) ,  後藤剛喜 (独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所) ,  森澤勇介 (関西学院大学理工学研究科) ,  東昇 (クラボウ技術研究所) ,  尾崎幸洋 (関西学院大学理工学研究科)
資料名： 分析化学
巻： 60  号： 1  ページ： 19-31 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： F0008A  ISSN： 0525-1931  CODEN： BNSKAK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 120~200 nmの遠紫外(Far Ultraviolet, FUV)領域には分子の外殻電子に関する遷移吸収バンドが観測される.これらは吸収係数が非常に大きいため,これまでは気体や固体表面の反射分光に用途が限られてきた.著者らはこれに対して減衰全反射(Attenuated Total Reflection, ATR)法を利用して液体試料の遠紫外分光が可能な装置を開発した.また,装置の簡便化のために光学系を真空にするのではなく,窒素パージを選択した.これによって液体試料の遠紫外スペクトル測定が容易となり,今まで未知であったスペクトルが次々と明らかになっている.水の第一電子遷移吸収帯もこれによって簡便な測定が可能となったが,その変化は水素結合状態に対して系統的な変化を示すことが明らかになってきた.本論文では水の遠紫外スペクトルの基礎からオンライン分析応用の可能性まで,これまでの成果を幅広く紹介する.(著者抄録)

シソーラス用語： 真空紫外線 ,  吸収バンド ,  *ATR分光法 ,  吸収係数 ,  電子遷移 ,  水素結合 ,  *水溶液 ,  溶存成分 ,  水分子 ,  気体 ,  オンラインシステム ,  定量分析 ,  技術展望 ,  電子状態
準シソーラス用語： パージガス ,  遠紫外線

分類 (2件)： 分光分析  (CC03012W) ,  分子構造と性質の実験的研究  (CB01020I)

引用文献 (48件)：

• 1) G. Helzberg : “Molecular Spectra and Molecular Structure III. Electronic Spectra and Electronic Structure of Polyatomic Molecules”, Chapter V (1966), (Krieger, Malabar).
• 2) S. G. Lim, S. Kriventsov, T. N. Jackson, J. H. Haeni, D. G. Schlom, A. M. Balbashov, R. Uecker, P. Reiche, J. L. Freeouf, G. Lucovsky : J. Appl. Phys., 91, 4500 (2002).
• 3) D. J. Segelstein : Website of Univ. Missouri (1981).
• 4) M. B. Robin : “Higher Excited States of Polyatomic Molecules : volume III” p. 176 (1985), (Academic Press Inc., Orlando).
• 5) R. S. Mulliken : J. Chem. Phys., 3, 506 (1935).

タイトルに関連する用語 (4件)： 分光法 ,  水 ,  水溶液 ,  分析