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J-GLOBAL ID：201102220408730341   整理番号：11A0301573

インデューサに生じるキャビテーション不安定現象の周方向溝による抑制と高周波数圧力変動の原因に関する考察

著者 (7件)： KANG Donghyuk (大阪大 大学院基礎工学研究科) ,  有本悠祐 (大阪大 大学院基礎工学研究科) ,  米澤宏一 (大阪大 大学院基礎工学研究科) ,  堀口祐憲 (大阪大 大学院基礎工学研究科) ,  川田裕 (大阪工大 工) ,  HAH Chunill (NASA Glenn Res. Center) ,  辻本良信 (大阪大 大学院基礎工学研究科)
資料名： ターボ機械  (Turbomachinery)
巻： 39  号： 2  ページ： 65-78  発行年： 2011年02月10日 
JST資料番号： S0391B  ISSN： 0385-8839  CODEN： TKAICZ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ロケットエンジンの信頼性確保の上でターボポンプインデューサのキャビテーション不安定現象を防止することが重要である。本研究では,周方向溝をインデューサに適用することによる,キャビテーション不安定現象の防止を試みた。周方向溝の形状は,翼端漏れ渦と隣接翼前縁との干渉を防止するために,CFDを用いて設計した。周方向溝を設けることで,旋回キャビテーション,キャビテーションサージおよび非対称キャビテーションを完全に抑制することができたが,高周波の圧力変動が生じた。この原因を明らかにするために,逆流渦と動翼の干渉によって生じる圧力変動を検討した。一般的に正の入射角を持つインデューサでは常に逆流渦が発生するが,限られた条件でしか高周波数による圧力変動は観察されず,また,周方向溝を用いない場合は,逆流渦が顕著であるが,高周波成分は周方向溝を用いた方が顕著であり,高周波数による圧力変動の定量的理解にはさらなる調査が必要であることが分った。

シソーラス用語： ロケットエンジン ,  *ターボ形ポンプ ,  *インデューサ ,  *キャビテーション ,  不安定性 ,  方向 ,  溝形 ,  周波数依存性 ,  圧力変動 ,  旋回流 ,  逆流 ,  渦流 ,  周波数特性 ,  旋回キャビテーション ,  円周方向 ,  内燃機関 ,  熱機関
準シソーラス用語： 高周波特性 ,  周方向

分類 (2件)： 流体機械一般  (QD01000G) ,  膜流,液滴,気泡,キャビテーション  (BC02070U)

引用文献 (18件)：

• TSUJIMOTO, Y. Cavitation Instabilities of Hydrofoils and Cascades. International Journal of Fluid Machinery and Systems. 2008, 1, 1, 38-46
• TSUJIMOTO, Y. Observations of Oscillating Cavitations of an Inducer. ASME Journal of Fluids Engineering. 1997, 119, 4, 775-781
• BRENNEN, C. The Dynamic Transfer Function for a Cavitating Inducer. ASME Journal of Fluids Engineering. 1976, 182-191
• 辻本. インデューサの旋回キャビテーションの解析. 日本機械学会論文集 (B編). 1992, 58, 551, 2052-2059
• 渡邉. 特異点法を用いた旋回キャビテーションの線形解析. 日本機械学会論文集 (B編). 1998, 64, 622, 1675-1682

タイトルに関連する用語 (8件)： インデューサ ,  キャビテーション ,  不安定 ,  現象 ,  周方向 ,  高周波数 ,  圧力変動 ,  原因