抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高知県中山間地域の里山であるいの町成山地区(2.2km
2)の高木群落65スタンド,道路沿いの低木群落39スタンド,棚田植生84スタンドにおいて2000年と2002年に植生調査を行った。成山地区で確認されたシダ植物および種子植物は117科567種であった。帰化植物は29種であり,帰化率は5%であった。成山地区の林床植生,道路沿いの植生および棚田植生の種組成を比較するために,常在度表を作成した。また,188スタンドに出現した493種について除歪対応分析を行って,スタンドを序列づけた。その結果,林床植生のスタンド群は種組成が類似していた。道路沿いの植生では,特に立地条件の違いが種組成に大きく影響することはなかった。棚田植生では,湧水によって恒常的に水が供給されている棚田にはミゾソバ,チゴササ,セリなどの湿性立地を好む種の頻度と優占度が高く,放棄後の年数が経過するに従って,ヨモギ,カラムシ,ススキなどの多年生草木やウツギなどの木本類が増加し,法面や道路沿いのスタンドの種組成に類似する傾向を示した。さらに,各群落の種多様度指数および均等度指数を求めて,群落の種多様性を調べた。