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J-GLOBAL ID：201102223009354904   整理番号：11A0574476

凍結融解作用を受ける岩石の破壊プロセスと耐久性の評価

Fracturing Process and Durability Evaluation of Rocks Subjected to Freezing-and-Thawing Cycles

著者 (8件)： 児玉淳一 (北大 大学院工学研究院) ,  中谷匡志 (ハザマ) ,  奈良禎太 (日本学術振興会) ,  奈良禎太 (北大 大学院工学研究院) ,  奈良禎太 (Univ. Coll. London, London, GBR) ,  後藤龍彦 (室蘭工大 大学院) ,  藤井義明 (北大 大学院工学研究院) ,  金子勝比古 (北大 大学院工学研究院)
資料名： Journal of MMIJ  (Journal of MMIJ)
巻： 127  号： 3  ページ： 117-126  発行年： 2011年02月25日 
JST資料番号： F0463A  ISSN： 1881-6118  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,様々な岩種について,凍結融解の作用の下での破壊プロセスを解明した上で,耐久性の迅速な評価方法について考察した。具体的には,まず,亀裂の発達した岩石や層状構造を有する岩石など12の岩種を対象に300サイクルに及ぶ凍結融解試験を実施し,肉眼による表面観察と2,3の物理的性質の測定結果から,剥離の進行プロセスを明らかにした。次にX線CTスキャナにより,2,3の代表的な岩石の内部構造の変化を捉え,岩石内部における亀裂の進展挙動などを明らかにした。そして,これらの結果を基に破壊を支配する因子について考察するとともに,凍結融解作用に対する岩石の耐久性を表す合理的な指標を提案し,耐久性の迅速な評価方法について検討した。巨視的な既存亀裂が発達している岩石では,ある特定の亀裂がほぼ一定の割合で進展する(タイプA)。一方,巨視的な既存亀裂を有しない岩石では,あるサイクルにおいて供試体の表面に一つの巨視的破壊亀裂が発生するが,その後の挙動は岩石により異なり,発生した破壊亀裂のみが進展する物(タイプB)と破壊亀裂の分岐等により多数の亀裂が発達・進展するもの(タイプC)がある。

シソーラス用語： *岩石 ,  *過程 ,  *耐久性 ,  *評価 ,  *凍結融解 ,  X線散乱 ,  検査 ,  亀裂 ,  層状組織 ,  サイクル ,  肉眼検査 ,  物理的性質 ,  剥離 ,  診断用機器 ,  走査装置 ,  内部構造 ,  破壊 ,  因子 ,  マクロ組織 ,  枝分れ
準シソーラス用語： *破壊プロセス ,  XCTR【散乱】 ,  迅速検査 ,  層状構造 ,  X線CTスキャナ ,  巨視的構造 ,  分岐

分類 (1件)： 岩石学一般  (DE07010X)

引用文献 (24件)：

• 1) H. Sugawara: Dam Gijutsu, 3(1985), 52-59.
• 2) D. Carroll: Rock Weathering, (Latis, Tokyo, 1974), pp.100-108.
• 3) R. Okamoto, Y. Nakamura and N. Kato: Doboku Gijyutu Shiryo, 19(1977), 593-598.
• 4) Y. Nakamura: Journal of the Japan Society of Engineering Geology, 20(1979), 140-149.
• 5) M. Negishi: Journal of the Japan Society of Engineering Geology, 21(1980), 181-194.

タイトルに関連する用語 (3件)： 岩石の破壊 ,  プロセス ,  評価