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J-GLOBAL ID:201102225875023146   整理番号:11A0288799

脳特異的Phgdhの欠損は成体マウスの脳におけるD-セリン,N-メチル-D-アスパラギン酸受容体共アゴニストの水準の制御においてL-セリンの生合成に中枢的役割を示す

Brain-specific Phgdh Deletion Reveals a Pivotal Role for L-Serine Biosynthesis in Controlling the Level of D-Serine, an N-methyl-D-aspartate Receptor Co-agonist, in Adult Brain
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巻: 285  号: 53  ページ: 41380-41390  発行年: 2010年12月31日 
JST資料番号: E0038A  ISSN: 0021-9258  CODEN: JBCHA3  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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脳で合成されたL-セリンが成熟した脳組織内でD-セリンの濃度を維持し得る可能性を知るため,ヒトグリア線維性酸性蛋白質(hGFAP)-Creトランスジェニックマウスを用いて神経系のD-3-ホスホグリセリン酸デヒドロゲナーゼ(Phgdh)を調べた。この方法でPhgdh欠損後に認めた胚致死表現型を置換した。検討の結果,脳内のL-セリンの有効性が大脳皮質と海馬のD-セリンの濃度を決定することがわかった。脳への循環によるL-セリンの代償的供給では成熟した脳においてL-又はD-セリンの通常の濃度を維持するには不十分であった。機能的Phgdhは脳におけるL-セリン及びD-セリンの濃度を調節した。NMDA受容体サブユニットとセリンラセマーゼの発現はセリン欠損で変化しなかった。発育中のCKO脳内のL-セリンの含量は胚性期及び生後初期を通じて神経の生存を保つに必要な閾値と考えられた。脳内のL-セリンのPhgdh依存的生合成が成体の大脳皮質と海馬のD-セリンを安定化させるのに必須であることが明らかにされた。成体のノックアウトマウスにおけるセリン欠損の影響の究明が今後の課題である。
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分類 (2件):
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精神科の基礎医学  ,  酵素一般 

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