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J-GLOBAL ID：201102227925895622   整理番号：11A1466467

ローレンツ電顕法によるスキルミオン格子の観察

Observation of Skyrmion Lattice by Lorentz Transmission Electron Microscopy

著者 (10件)： 金澤直也 (東大 大学院工学系研究科) ,  YU Xiuzhen (理研 基幹研) ,  小野瀬佳文 (東大 大学院工学系研究科) ,  小野瀬佳文 (JST-ERATO) ,  松井良夫 (物質・材料研究機構) ,  永長直人 (東大 大学院工学系研究科) ,  永長直人 (理研 基幹研) ,  十倉好紀 (東大 大学院工学系研究科) ,  十倉好紀 (理研 基幹研) ,  十倉好紀 (JST-ERATO)
資料名： 日本結晶学会誌  (Journal of the Crystallographic Society of Japan)
巻： 53  号： 4  ページ： 274-279  発行年： 2011年08月31日 
JST資料番号： G0232A  ISSN： 0369-4585  CODEN： NKEGAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 遷移金属シリサイドFe_0.5Co_0.5SiにおいてLorentz電子顕微鏡法により新規磁気構造のスキルミオン結晶を実空間観察し,その磁化分布を明らかにした。空間反転対称性の破れたB20型結晶構造をもつ試料を浮遊帯域溶融法により作製した。対物磁気レンズを利用し,試料に垂直磁場を印加してスキルミオン結晶状態を発現させた。中性子回折実験により示唆されていたスキルミオン状態の発現を証明できた。スキルミオンの完全な六方配列のほかに,無秩序化あるいは孤立スキルミオンだけでなくヘリカルスピン秩序との共存も観測した。さらに,スキルミオン格子定数より小さな厚さをもつ薄い結晶板において広い温度範囲でスキルミオン格子が非常に安定であることを見出した。スキルミオン結晶相の電磁気特性を利用して次世代の高密度磁気記憶素子として応用できる可能性がある。

シソーラス用語： ケイ化物 ,  鉄化合物 ,  コバルト化合物 ,  *電子顕微鏡観察 ,  *磁気構造 ,  *スキルミオン ,  液相成長 ,  浮遊融解 ,  単結晶 ,  *結晶構造 ,  発生 ,  磁気記録 ,  *格子像
準シソーラス用語： Lorentz電子顕微鏡 ,  スキルミオン状態発現

分類 (1件)： 顕微鏡法  (BK01040E)

引用文献 (40件)：

• 1) G. Binasch, P. Grünberg, F. Saurenbach and W. Zinn: Phys. Rev. B 39, 4828 (1989).
• 2) M. N. Baibich, J. M. Broto, A. Fert, F. Nguyen van Dau, F. Petroff, P. Eitenne, G. Creuzet, A. Friederich and J. Chazelas: Phys. Rev. Lett. 61, 2472 (1988).
• 3) S. A. Wolf, D. D. Awschalom, R. A. Buhrman, J. M. Daughton, S. von Molnár, M. L. Roukes, A. Y. Chtchelkanova and D. M. Treger: Science 294, 1488 (2001).
• 4) Y. Tokura (ed.): Colossal Magnetoresistive Oxides (Gordon & Breach Science Publishers, 2000).
• 5) Y. Tokura and S. Seki: Adv. Mater. 22, 1554 (2010).

タイトルに関連する用語 (3件)： 電顕法 ,  スキルミオン格子 ,  観察