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J-GLOBAL ID：201102237235225557   整理番号：11A0591457

マイクロ波精油抽出装置の開発

著者 (2件)： 沢村正義 (高知大 国際・地域連携セ) ,  浅野公人 (馬路村農業協同組合)
資料名： Aroma Research  (Aroma Research)
巻： 12  号： 1  ページ： 44-46  発行年： 2011年02月28日 
JST資料番号： L6372A  ISSN： 1345-4722  CODEN： ARREFJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では精油抽出のための実用化レベルのマイク口波減圧水蒸気蒸留装置を開発した。ユズ果皮からの精油抽出を指標にマイクロ波を発生させるマグネトロンの出力などの条件を検討して抽出条件を決定した。同条件での精油の収率は約0.7%だった。本法を,通常の減圧水蒸気蒸留法と比較したところ,モノテルペンおよびセスキテルペン炭化本素類の割合は水蒸気蒸留法で多く,アルコール類やアルデヒド類などの含酸素化合物の割合はマイクロ波抽出法で高かった。得られた精油はユズ独特の香りが感じられアロマセラピー用精油としても高く評価されると考えられる。マイクロ波抽出で問題となる局部過熱は特殊な撹搾装置を付設する新規手法で防止できた。本装置の運転費用は通常の減圧水蒸気蒸留装置の5分の1以下だった。本装置は,農産廃棄物処理の簡易化および資源の有効利用,さらに二酸化炭素排出節減に貢献するものと期待される。

シソーラス用語： *精油 ,  *抽出装置 ,  蒸留装置 ,  *果皮 ,  ユズ ,  収率 ,  アロマセラピー ,  農業廃棄物 ,  廃物利用 ,  *マイクロ波 ,  *水蒸気蒸留 ,  減圧 ,  *化学組成
準シソーラス用語： *精油組成

分類 (1件)： 精油,香料  (YG03020H)

引用文献 (7件)：

• 近田 司: 四国マイクロ波プロセス研究会, 2(3), 3(2008)
• Lucchesi M. E., Chemat F. and Smadja J.: Flavour Fragr. J., 19, 134-138(2004)
• Lucchesi M. E., Chemat F. and Smadja J.: J. Chromatography A, 1043, 323-327(2004)
• Ferhat M. A., Meklati B. Y., Smadja J. and Chemat F.: J. Chromatography A, 1112, 121-126(2006)
• 大平辰朗, 松井直之, 金子俊彦, 田中雄一: Aroma Research, 11(2), 148-155(2010)

タイトルに関連する用語 (4件)： マイクロ波 ,  精油 ,  抽出装置 ,  開発