抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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車輪踏面熱き裂発生機構の解明とその対策手法の検討を行なった。得られた知見は以下の通りである。1)熱き裂の主要因を明確にするため,ブレーキ性能試験機粘着測定ユニットを使用して試験を行なった。その結果,発生主要因は「制輪子による熱負荷」と「車輪/レール間接線力」であることが分かった。2)車輪鋼強度の温度依存性を適用することにより,踏面熱き裂の発生指標を「車両減速度」と「車輪最高温度」の関数として表示する踏面熱き烈の発生条件指標図を作成した。3)この発生条件指標図を用いることで,車両設計段階で踏面熱き烈の発生可能性の推定が可能となり,さらに各種の熱き烈対策の有効性の事前評価が可能となった。4)対策手法として,制輪子による車輪への温度負荷を低減させる方策が有効である。特に踏面ブレーキ負荷の編成内ディスクブレーキへの移転による踏面ブレーキ軸の負荷低減は,車輪の最高温度と車輪/レール間摩擦力の同時低下に結びつくことから特に有効である。