文献

J-GLOBAL ID：201102241110475036   整理番号：11A1522130

マトリックス支援レーザー脱離/イオン化イメージング質量分析法によるマウスの舌体中のホスファチジルコリン,リゾホスファチジルコリンとスフィンゴミエリンの可視化

Visualization of phosphatidylcholine, lysophosphatidylcholine and sphingomyelin in mouse tongue body by matrix-assisted laser desorption/ionization imaging mass spectrometry

著者 (4件)： ENOMOTO Hirofumi (Hamamatsu Univ. School of Medicine, Dep. of Molecular Anatomy, 1-20-1 Handayama, Higashi-ku, 431-3192, Hamamatsu ...) ,  SUGIURA Yuki (Hamamatsu Univ. School of Medicine, Dep. of Molecular Anatomy, 1-20-1 Handayama, Higashi-ku, 431-3192, Hamamatsu ...) ,  SETOU Mitsutoshi (Hamamatsu Univ. School of Medicine, Dep. of Molecular Anatomy, 1-20-1 Handayama, Higashi-ku, 431-3192, Hamamatsu ...) ,  ZAIMA Nobuhiro (Hamamatsu Univ. School of Medicine, Dep. of Molecular Anatomy, 1-20-1 Handayama, Higashi-ku, 431-3192, Hamamatsu ...)
資料名： Analytical & Bioanalytical Chemistry  (Analytical & Bioanalytical Chemistry)
巻： 400  号： 7  ページ： 1913-1921  発行年： 2011年06月 
JST資料番号： E0425B  ISSN： 1618-2642  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 哺乳類の舌は,咀嚼や嚥下に関して有用なため,食品摂取時に最も重要な臓器の一つである。さらに,味覚受容体が舌の表面に存在する。脂質は,舌において水に次いで最も豊富に存在する生体分子である。ホスファチジルコリン(PC),リゾホスファチジルコリン(LPC)およびスフィンゴミエリン(SM)などの脂質は,細胞シグナル伝達の媒介において基本的な役割を果たしていると考えられる。イメージング質量分析法(IMS)は,解剖組織の部分全域での脂質の分布の測定,可視化のための強力なツールである。本研究では,マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)-IMSにより,マウスの舌体部分中のPC,LPC,およびSM種を同定し,可視化した。ピークから構築されたイオンのイメージは,ドコサヘキサエン酸(DHA)含有PC,LPC,リノール酸含有PCとSM(d18:1/16:0),およびオレイン酸含有PCが,それぞれ主に筋肉,結合組織,重層上皮,および末梢神経に分布していることを明らかにした。さらに,SMの分布(d18:1/16:0)は,重層上皮中の味覚に関係する神経組織の分布と一致していた。本研究は,マウスの舌体中のPC,LPCとSMの位置確認の最初の可視化について報告する。Copyright 2011 Springer-Verlag Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *MALDI-TOF MS ,  *質量分析 ,  *マウス ,  舌 ,  レシチン ,  リゾレシチン ,  スフィンゴミエリン ,  *可視化 ,  ポリエン ,  ω-3脂肪酸 ,  *飛行時間法 ,  *イメージング質量分析 ,  シグナル伝達 ,  *ネズミ亜目
準シソーラス用語： 細胞情報伝達

分類 (1件)： 生物物理的研究法  (EA03020V)

物質索引 (1件)： ドコサヘキサエン酸

引用文献 (35件)：

• Mistretta CM (1991) In: Getchell T, Doty R, Bartoshuk L, Snow J (eds) Developmental neurobiology of taste: smell and taste in health and disease. Raven, New York, pp 653-668
• Iwasaki S, Yoshizawa H, Kawahara I (1999) J Anat 195:27-38
• Yamashita A, Sugiura T, Waku K (1997) J Biochem 122:1-16
• Murakami M, Nakatani Y, Atsumi G, Inoue K, Kudo I (1997) Crit Rev Immunol 17:225-283
• Watson A (2006) J Lipid Res 10:2101-2111

タイトルに関連する用語 (11件)： マトリックス ,  支援 ,  レーザー ,  脱離 ,  イオン化 ,  イメージング質量分析 ,  マウス ,  ホスファチジルコリン ,  リゾホスファチジルコリン ,  スフィンゴミエリン ,  可視化