抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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共析変態を利用した金属組織制御技術を活用して,鉛青銅の代替材料としての鉛フリー,および低鉛組成の軸受用銅合金を開発した。スズ青銅を合金設計して,微細ビスマス析出粒子を含むα銅と銅スズ系金属間化合物が積層した共析組織を鋳放し状態で合金中に多量に出現させた。層状共析組織は,β相の一部が粒状δ相を生成せずに共析変態したものと考えられ,初晶αデンドライト間に出現した。スズ濃度4~12mass%の範囲では,共析組織の量がスズ量と比例して直線的に増加するが,12mass%以上では減少に転じた。層状の共析組織が出現したこの合金では,鉛青銅LBC3を上回る耐焼付性と耐摩耗性を示した。このことは層状組織の形成に加え,ビスマス微粒子の析出が耐摩耗性に対して良好な結果をもたらしたものと考えられる。(著者抄録)