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J-GLOBAL ID:201102250204015380   整理番号:11A1572481

我が国の社会的特性に着目した組込みシステム開発の方向性-エレクトロニクス化された耐久消費財におけるソフトウェア開発の強化策-

著者 (2件):
資料名:
号: 125  ページ: 12-22  発行年: 2011年 
JST資料番号: J1554A  ISSN: 1349-3663  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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第4期科学技術基本計画では,産業競争力の強化に向けた共通基盤の強化の一つとして,多様な市場のニーズへの対応が取り上げられ,その中で組込みシステム開発技術の高度化が示されている。グローバルな知識経済化の下では無形資産の重要性が高まっており,その代表としてソフトウェアがあるが,ソフトウェアは組込みシステムの主要構成要素でもある。ところで,我が国では貿易収支のほとんどを第二次産業が担っている。しかし,すでに我が国の製造業は東アジア諸国等の新興国との競争にさらされており,そこでは単なる生産コストや市場獲得戦略の違いだけでなく,新興国の技術力向上も,競争の大きな要因になっている。このようなことが生じている典型的な産業分野として,家電製品や自動車などの耐久消費財(以下,耐久消費財)がある。近年,これらでは組込みコンピュータが多用されるなど,高度にエレクトロニクス化されており,各製品の開発コストに占める割合において,それらのコンピュータを動かすための組込みソフトの割合が極めて高くなっている。しかし,これに関しても東アジア諸国の技術力が向上し,これまでの我が国の優位性が脅かされつつある。組込みソフトとは,自動車のエンジン制御や携帯電話での情報処理など,特定用途向けに特化された組込みコンピュータ上で走行するソフトウェアで,パソコンなどの汎用コンピュータに較べ,さまざまな点で制約条件が厳しい。一方,製品の高度化・高機能化を受け,ソフトの高度化・複雑化・肥大化が進み,短納期化や品質向上,さらにコスト削減などの要求が高まっている。組込みソフト開発の競争力の長期的な維持・向上には,科学技術イノベーションとともに,新興国とのいたずらな価格競争を避けるため,コミュニケーションにおけるハイコンテキスト性・生産者と消費者が共に持つ高い品質意識・ニーズが多様化した消費志向・カスタムソフトの豊富な開発経験といった我が国の社会的特性を認識し,活用することが重要である。組込みソフト開発は,部品を微妙に相互調整し,全体として性能を高め高品質な製品をつくりあげる「すり合わせ」力を発揮し易いが,そこではハイコンテキスト性やカスタムソフトの開発経験が活かせる。...(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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計算機システム開発  ,  マーケティング 
引用文献 (23件):
  • 1) 文部科学省:第4期科学技術基本計画、平成23年8月
  • 2) 内閣府:平成23年度年次経済財政報告(経済財政白書)、平成23年7月
  • 3) 経済産業省商務情報政策局、情報処理推進機構:組込みソフトウェアレポート2006、翔泳社、2005
  • 4) 経済産業省:組込みソフトウェア産業活性化プラン、平成21年 http://wwwmeti.go.jp/press/20090611001/20090611001-2.pdf
  • 5) 総務省統計局:日本標準産業分類(平成19年11月改定) http://www.stat.go.jp/index/seido/sangyo/pdf/19san507.pdf
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