抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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サーボ系の定常状態,定常出力への追従特性を改善する場合,従来は,時不変な定常目標値への過渡応答改善が主な目的とされており,所望のダイナミクスをもつ系の応答へ追従させたり,周期的な定常波形への応答改善を行うには十分な結果が得られていない。これに対し,目標関数への追従偏差に注目して,改善が可能な制御出力のクラスを陽に与える方法などが議論されている。本稿では,これらの結果を,系の応答を時間的に変化する目標応答に整形する場合への拡張を考えるとき,時間の関数である目標応答をどのように与えればよいかを検討した。そして,目標とする応答の定め方を,数値例を用いて考察した。その結果,フィードフォワードを用いた場合,既設の制御器に変更を加えることなく制御系の応答を改善でき,現実の問題に対して柔軟に対応が可能であると考えられることを示した。補償入力を加える時間,制御器の状態を設定する時刻,目標状態の設定時刻の決定法など,時刻,時間に関する問題が今後の課題として残されている。