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J-GLOBAL ID：201102258493450376   整理番号：11A0727131

バレイショおよび廃シロップからのバイオエタノールの生産

Production of Bioethanol from Potatoes and Waste Syrup

著者 (5件)： 高木政敏 (熊本大 大学院自然科学研究科) ,  LIU Kai (熊本大 大学院自然科学研究科) ,  太田広人 (熊本大 大学院自然科学研究科) ,  森村茂 (熊本大 大学院自然科学研究科) ,  木田建次 (熊本大 大学院自然科学研究科)
資料名： 廃棄物資源循環学会論文誌  (Journal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management)
巻： 22  号： 1  ページ： 10-18  発行年： 2011年01月 
JST資料番号： L1596A  ISSN： 1883-5856  CODEN： HSJGCW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 規格外バレイショおよび廃シロップの資源を有効利用するため,酵素処理後,アルコール発酵によりバイオエタノール生産の研究を行った。バレイショマッシュを廃シロップで希釈することにより粘度を下げ,同時に糖濃度を上げた。これらの混合物を酵素液化(85°C,30分間)後,酵素糖化(60°C,2時間)した結果,グルコースはほぼ全量回収できた。さらに液化酵素剤を3/5,糖化酵素剤を2/5に削減しても,グルコース回収率90%を達成できた。次に回分発酵試験を行った結果,糖化液培地で60.7g/L,混合液培地で68.8g/Lのエタノールを生成し,発酵収率は84%および90%であった。また,殺菌していない混合液培地を用いて単段式連続発酵試験を行った結果,64.0g/Lのエタノールを生成し,エタノール生成収率約90%,生産性25.6g/L/hを達成でき,無殺菌連続発酵が可能となった。これらの結果から,規格外バレイショ1,614tonと廃シロップ10,000tonからバイオエタノール988kLと乾燥飼料400tonが生産されることがわかった。(著者抄録)

シソーラス用語： 農業廃棄物 ,  *食品副産物 ,  有用物質回収 ,  生物燃料 ,  バイオマス ,  ジャガイモ ,  シロップ ,  *エタノール発酵 ,  糖化 ,  生産性分析 ,  澱粉糖 ,  酵素的合成 ,  飼料製造 ,  廃棄物燃料 ,  ヘキソース ,  アルドース
準シソーラス用語： *バイオエタノール ,  回分発酵 ,  馬鈴薯

分類 (3件)： 資源回収利用  (SC05060V) ,  農業廃棄物の利用  (FB07050I) ,  生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y)

物質索引 (1件)： グルコース

引用文献 (18件)：

• 1) 環境省:平成20年環境・循環型社会白書,日経印刷,p.175 (2008)
• 2) 農林水産省website:バイオマス・ニッポン総合戦略 (平成18年3月31日策定),p.6 (2006)
  http: //www.maff.go.jp/j/biomass/pdf/h18_senryaku.pdf (2010年10月3日,最終閲覧)
• 3) 農林水産省website:食品リサイクル法 (平成19年6月13日最終改定),食品循環利用の再生利用 (法第2条第5項)(2007)
  http: //www.maff.go.jp/j/soushoku/recycle/syokuhin/s_about/pdf/data2.pdf (2010年10月3日,最終閲覧)
• 4) (財)食品産業センター編:食品関連事業者のためのよくわかる食品リサイクル法,食品産業センター,pp.2-7 (2009)
• 5) 佐藤広顕,高野克己:比重の異なるバレイショの蒸熱による物性およびペクチンの性状変化の比較,日本食品保蔵科学会誌,第26巻,第1号,pp.17-21 (2000)

タイトルに関連する用語 (3件)： バレイショ ,  シロップ ,  バイオエタノール