抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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移動ロボットの自己位置推定手法としてGPSに基づいた手法が数多く提案されているが,屋内や,樹下などの受信感度の弱い屋外環境などでは適用できないという問題がある。そこで著者らは磁場に着目し,これまでに屋内環境において,ロボットに搭載した磁気センサで計測した磁気をデータベースとして記録し,これに基づいたロボットの自己位置認識手法を提案してきた。しかし広大な屋外環境では環境内のすべての領域において格子状の走行経路のデータベースを作成することは困難であるので,本論文では走行径路の始点と終点までの磁気とオドメトリを磁気データベースとして事前に教示し,自律走行時には磁気データベースに記録された経路をトレースして走行するナビゲーション手法を提案する。このとき,走行距離が長くなるにつれてオドメトリの誤差が累積してしまうため,オドメトリの誤差修正のために,径路内に特徴的な磁場パターンが見られる地点において自己位置を推定し,誤差の修正を行なうようにした。これにより,環境中に存在する強磁性体が方位へ与える影響を抑えることだけでなく,強磁性体による磁気そのものをパターン化することでマーカとして獲得することができるようになった。評価実験により,長距離にわたる自律移動が可能であることを示した。また,より生活環境に近い公園の遊歩道での実証実験により,本手法の有効性を示した。