抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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緊急的な通報をろう者へ迅速,かつ的確に伝達するシステム構成の基礎検討として,ろう者3名の手話・日本語二言語緊急通報読み取り実験から得られた視線データを解析し,対象者個々人の読み取り行動(注視特性)を議論する。3名の対象者は,二つの通報が分離しているときは特定の通報領域へ注視が偏る。しかし,通報領域に重なりがある場合は,重なり領域への注視が多くなる傾向がある。また,注視時間だけからは必ずしも通報の読み取りの安定さは判断できないこともわかる。これらの解析結果は対象者の読み取りの多様性を示している。通報を対象者一人ひとりに,迅速,かつ的確に伝達するという緊急通報の役割達成には,個人特性の十分な検討と考慮とが必要なことを示唆している。更に,二言語緊急通報が有効に機能を果たすためにどのような検討が必要か,その課題群についても述べる。(著者抄録)