抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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緑茶を対象としてretroposon-like sequence DNA(RLS-DNA)塩基配列の比較解析により品種の判別を試みた。実験には,やぶきた品種のチャ葉より製造した緑茶と,市販されている中国,ベトナム,ミャンマー,台湾の緑茶,そして日本の緑茶用40品種の生茶葉を用いて実験した。RLS-DNAの塩基配列を比較解析することにより,おくみどり,べにふうき等の品種の判別が生茶葉と緑茶葉を用いた場合,共に可能であることが認められた。また,中国,ベトナム,ミャンマー,台湾の緑茶についてもRLS-DNAの多型解析により我が国の緑茶と識別可能であることが認められた。今回の実験から,RLS-DNAを指標とした塩基配列の多型解析は,おくみどり,べにふうき品種等の品種を判別するための手法に適用できるものと考える。本研究の一部は,平成16~17年度科学研究費補助金基盤研究(C)課題番号No.16500512によって行われたものである。(著者抄録)