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J-GLOBAL ID:201102274991745451   整理番号:11A1266104

エアバッグ製造工程で廃棄される残渣からのNylon-6,6の分離再生プロセスの開発

Development of a Recycling Process for Nylon-6,6 from Air Bag Resin
著者 (5件):
資料名:
巻: 37  号:ページ: 365-369 (J-STAGE)  発行年: 2011年 
JST資料番号: S0110B  ISSN: 0386-216X  CODEN: KKRBAW  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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Nylon-6,6布の表面をシリコン樹脂でコーティングされたエアバッグ(SCAB)からのNylon-6,6の分離再生プロセスを検討した.本研究では,キチンの良溶媒として知られる塩化カルシウム二水和物とメタノールの混合溶液(CaCl2-MeOH溶液)をNylon-6,6の溶媒として用いた.CaCl2-MeOH溶液にSCABを浸し撹拌することでNylon-6,6のみを溶解させ,その残渣であるシリコン樹脂を分離した.分離後の濾液に貧溶媒である蒸留水を加えNylon-6,6を析出させることで収率97 wt%以上,純度99%以上のNylon-6,6を回収することができた.回収後の廃液から分離回収したCaCl2はCaCl2-MeOH溶液として再利用可能であることを確認した.一方,CaCl2-MeOH溶液中のNylon-6,6を赤外分光分析した結果,N-H基の変角振動およびC-N結合の伸縮振動を示すピークが高波数へシフトしていることを確認した.Nylon-6,6の分子相互間に形成している水素結合の弱化もしくは切断が原因であると考えられた.以上の原因から,Nylon-6,6はCaCl2-MeOH溶液に対し溶解性を示すのではないかと考えられた.提案する方法は無機酸やフェノール類を溶媒として使用する方法より安全性の高いNylon-6,6分離再生プロセスであると考えられる.(著者抄録)
シソーラス用語:
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分類 (3件):
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高分子廃棄物処理  ,  ポリアミド  ,  車体構造とぎ装 
物質索引 (1件):
物質索引
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引用文献 (3件):
  • HUKUMOTO, O. Handbook of Polyamide Resin. 1988, 147-151
  • OHE, S. Vapor-Liquid Equilibrium Data of Salt Effect. 1991, 39-40
  • TAMURA, H. Dissolution Mechanism of α-Chitin to Calcium Chloride-Methanol System. Polymer Preprints, Japan. 2002, 51, 14

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