特許
J-GLOBAL ID:201103021211132877

硬質皮膜被覆切削工具

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2009-159272
公開番号(公開出願番号):特開2010-284787
出願日: 2009年06月15日
公開日(公表日): 2010年12月24日
要約:
【課題】高硬度を維持しつつ残留圧縮応力の低減化を図り、2層構造を有する硬質皮膜層1、2の密着強度を改善して硬質皮膜被覆切削工具の長寿命化を図る。【解決手段】超硬合金を基材とする切削工具に硬質皮膜を被覆した硬質皮膜被覆切削工具において、表面側に硬質皮膜層1、基材側に硬質皮膜層2が被覆され、硬質皮膜層1は(AlaCr1-a)Nx、但し、0.5≦a≦0.75、0.9≦x≦1.1であり、硬質皮膜層2は(TibAl1-b)Ny、但し、0.4≦b≦0.6、0.9≦y≦1.1であり、X線回折における硬質皮膜層1の(111)面の格子定数をa1(nm)、硬質皮膜層2の(111)面の格子定数をa2(nm)としたとき、1.005≦a2/a1≦1.025であることを特徴とする硬質皮膜被覆切削工具である。【選択図】図1
請求項(抜粋):
超硬合金を基材とする切削工具に硬質皮膜を被覆した硬質皮膜被覆切削工具において、 該硬質皮膜は物理的蒸着によって成膜された2層構造を有し、該2層構造は表面側に被覆された硬質皮膜層1、及び基材側に被覆された硬質皮膜層2を有して構成され、 該硬質皮膜層1の組成は(AlaCr1-a)Nx(但し、夫々の元素の含有量は原子比であり、0.5≦a≦0.75、及び0.9≦x≦1.1である。)で表され、 該硬質皮膜層1のX線回折における(111)面の半価幅をW1(度)としたとき、0.7≦W1≦1.1であり、(111)面のピーク強度Ir、(200)面のピーク強度Is、及び(220)面のピーク強度Itとしたとき、0.3≦Is/Ir<1、及び0.3≦It/Ir<1であり、 該硬質皮膜層2の組成は、(TibAl1-b)Ny(但し、夫々の元素の含有量は原子比であり、0.4≦b≦0.6、及び0.9≦y≦1.1である。)で表され、 該硬質皮膜層2のX線回折における(111)面の半価幅をW2(度)としたとき、0.6≦W2≦0.9であり、(111)面のピーク強度Iu、(200)面のピーク強度Iv、及び(220)面のピーク強度Iwとしたとき、0.3≦Iv/Iu<1、及び0.3≦Iw/Iu<1であり、 X線回折における該硬質皮膜層1の(111)面の格子定数をa1(nm)及び該硬質皮膜層2の(111)面の格子定数をa2(nm)としたとき、1.005≦a2/a1≦1.025であり、該硬質皮膜全体の膜厚をTA(μm)、該硬質皮膜層1の膜厚をT1(μm)、及び該硬質皮膜層2の膜厚をT2(μm)としたとき、5≦TA≦12、0.1≦T1≦2、4≦T2≦10、及びTA=T1+T2であることを特徴とする硬質皮膜被覆切削工具。
IPC (2件):
B23B 27/14 ,  C23C 14/06
FI (3件):
B23B27/14 A ,  C23C14/06 A ,  C23C14/06 P
Fターム (14件):
3C046FF03 ,  3C046FF09 ,  3C046FF10 ,  3C046FF13 ,  3C046FF16 ,  4K029AA04 ,  4K029BA58 ,  4K029BB02 ,  4K029BC02 ,  4K029BD05 ,  4K029CA03 ,  4K029CA13 ,  4K029DD06 ,  4K029FA04
引用特許:
審査官引用 (5件)
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