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J-GLOBAL ID：201202200270563828   整理番号：12A0394652

高流動性・高延性ポリプロピレンの構造と物性

Structure-Properties of a High-Flow and Super-Ductile Polypropylene

著者 (5件)： 伊藤岩 (山形大学大学院理工学研究科機能高分子工学専攻) ,  坂田秀行 (山形大学大学院理工学研究科機能高分子工学専攻) ,  古田元信 (山形大学大学院理工学研究科機能高分子工学専攻) ,  西辻祥太郎 (山形大学大学院理工学研究科機能高分子工学専攻) ,  井上隆 (山形大学大学院理工学研究科機能高分子工学専攻)
資料名： 高分子論文集  (Japanese Journal of Polymer Science and Technology)
巻： 69  号： 2  ページ： 55-59 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： G0122A  ISSN： 0386-2186  CODEN： KBRBA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ポリプロピレン(PP)に微量(1 wt%以下)のフェノール樹脂と有機過酸化物を添加して溶融混練すると,高流動性と高延性を兼ね備えたフェノール修飾 PP を作製できることを見いだした.高流動化(低分子量化)すれば延性が低下するという二律背反の関係から逸脱できたわけである.延性が向上した理由を明らかにすべく,DSC 曲線・広角 X 線回折パターン・小角 X 線プロフィールなどを観察したが,修飾の前後でまったく差が認められなかった.Hv 光散乱プロフィールの解析により,修飾 PP は著しく秩序性の低い球晶組織であることがわかった.低秩序の球晶組織が形成されることにより変形時に構造欠陥が発生しにくくなり,それが高延性の発現につながっていると考えられる.(著者抄録)

シソーラス用語： *流動性 ,  *延性 ,  *ポリプロピレン ,  *フェノール樹脂 ,  ペルオキシド ,  混練 ,  球晶 ,  光散乱 ,  *高分子間反応 ,  *ポリマブレンド ,  相溶化剤 ,  *反応成形 ,  射出成形 ,  グラフト共重合 ,  X線回折 ,  結晶性高分子 ,  小角X線散乱 ,  ラメラ
準シソーラス用語： WAXD【回折】

分類 (5件)： 高分子固体の構造と形態学  (CG02022M) ,  高分子の反応一般  (CG03001G) ,  機械的性質  (YH02022L) ,  添加剤・配合薬品・副資材一般  (YH05010N) ,  ポリオレフィン  (YH07090L)

物質索引 (1件)： ジクミルペルオキシド

引用文献 (8件)：

• 1) 井手文雄, 児玉恒雄, 長谷川章, 高分子化学, 29, 259 (1972).
• 2) I. Sasaki, K. Ito, T. Kodama, and F. Ide, Kobunshi Ronbunshu, 32, 645 (1975).
• 3) I. Sasaki and F. Ide, Kobunshi Ronbunshu, 38, 67 (1981).
• 4) 井上公雄, 山根泰明, 山際伸之, 成形加工, 6, 819 (1994).
• 5) R. S. Stein and M. B. Rhodes, J. Appl. Phys., 31, 1873 (1960).

タイトルに関連する用語 (4件)： 高流動性 ,  高延性 ,  ポリプロピレン ,  物性