抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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レジ袋の消費量の削減は,枯渇性資源の節約,地球温暖化の抑制及び廃棄物の減量の観点から急務となっている。レジ袋1枚につき原油18mlが必要とされ,年間使用量を約300億枚と見積もると,146万tのCO
2を排出している。本研究では,コンビニ店の利用者に質問紙調査を実施してレジ袋利用の状況を把握するとともに,レジ袋利用の予測を行った。また,マイバックの持参状況,レジ袋の再使用状況及び購入者の環境意識を調査し,レジ袋削減要因を分析し,以下の点が明らかになった;(1)現状でも商品を購入した人の約40%はレジ袋を利用していなかった。(2)購入品を分類することにより判定される買い物タイプと購入品の利用時期により,レジ袋の利用がおよそ決定されることが明らかになった。(3)レジ袋利用にマイバックの持参と環境意識は関係しなかった。(4)買い物タイプから判断するとレジ袋の必要性が低いにもかかわらず,レジ袋を利用する場合がかなり見られ,またレジ袋の多くは再利用されていた。(5)レジ袋の利用削減対策としてキャッシュバックを採用した場合,現状でもレジ袋を利用しない人が多いため店側の持ち出しが多額になるのが確実であるため,対象とする商品を弁当・軽食に限るなどの工夫が必要と考えられた。