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J-GLOBAL ID:201202205705267330   整理番号:12A1050711

気候変動シミュレーションでの陸域炭素感度の非線形性

Nonlinearity of Land Carbon Sensitivities in Climate Change Simulations
著者 (7件):
資料名:
巻: 90A  ページ: 259-274 (J-STAGE)  発行年: 2012年 
JST資料番号: G0095A  ISSN: 0026-1165  CODEN: JMSJA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
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気候-炭素循環システムにおいて,陸域の生態系のフィードバックが重要である。フィードバック解析に関する研究において,生態系のフィードバックは大気二酸化炭素濃度(βL)の炭素貯蔵量への感受性と温度変化(γL)への感受性に分けられた。生態系は多くの非線形プロセスを含んでいるので,βLとβLの状況と時間への依存性はこれまで明確に議論されていなかった。この単純化と構造安定化の妥当性をチェックするために,我々は2つの,1年に1%(1%p.a.)増加とRCP4.5のシナリオの実験を,300アンサンブル要素と摂動する12の重要で推測的に共生によらないパラメータに関する最新の実験についてエネルギー-湿度平衡モデルと結合した存在するGCM出力を強制力としてプロセスベースの陸域生態系モデルを行った。1%p.a.実験において,βLのピークは500ppmあたりにあり,二酸化炭素レベルの増加に伴って漸減し,その間βLはいくつかの水温上昇の経年変動とともに減少した。βLの時間依存性は小さい(少なくとも550ppm以上の二酸化炭素レベルで)が,しかしβLの時間依存性は重要で,非線形項(二酸化炭素と水温変動の複合効果)よりもその影響は大きい。状況依存性もまた重要であるが,見積もられる炭素取り込み量の効果は時間依存度のそれよりも小さい。この効果の背景を調査することによって,我々は1%p.a.二酸化炭素増加シナリオにおいて,最大光合成率と比葉面積(SLA,単位乾燥重量当たりの葉面積)が最もβLの時間依存性と状況依存性に重要な寄与をしていて,その寄与は気象状況(水温や大気の二酸化炭素レベル)に依存しているというを見出した。両方の実験での炭素取り込み量に関しては,SLAと植物の呼吸係数が最も最も重要であった。我々はまた,アンサンブル要素の制約を試みて,正味の基礎生産量に関わる要素,土壌炭素と土壌呼吸,という初期値パラメータセットは良く調整されていることを見出した。一方で葉面積指標(LAI)の観測は強くβLを抑制した。βLと空中の粒子,そして初期値モデルとしての生態系の炭素バランスはLAI.1%を過大評価していた。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
気候学,気候変動  ,  地球化学一般 

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