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J-GLOBAL ID：201202207358723188   整理番号：12A0229530

新しい負の熱膨張セラミックス

著者 (1件)： 東正樹 (東京工大 応用セラミックス研)
資料名： Fine Ceramics Report  (Fine Ceramics Report)
巻： 30  号： 1  ページ： 28-31  発行年： 2012年01月25日 
JST資料番号： L0506A  ISSN： 0911-5269  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： サイト間電荷移動によって負の熱膨張を示す新物質Bi_1-xLa_xNiO₃を紹介した。1)ペロブスカイトBiNiO₃とサイト間電荷移動:圧力-温度相図において,Bi³⁺_0.3Bi⁵⁺_0.5Ni²⁺O_0.3とBi³⁺Ni³⁺O_0.3の相境界を低圧-低温側にシフトできれば,常圧下での昇温によって格子が収縮し,負の熱膨張が期待される。2)Bi_1-xLa_xNiO₃の巨大負の熱膨張:高温・高圧相の安定化はBiの一部をLaで置換することにより可能で,常圧下での昇温によって転移が生じるようになる。また,置換量の調整により,負の熱膨張が現れる温度域を自由に制御できる。

シソーラス用語： *ファインセラミック ,  *熱膨張 ,  熱膨張係数 ,  ビスマス化合物 ,  ニッケル化合物 ,  ランタン化合物 ,  置換 ,  結晶構造 ,  ペロブスカイト型結晶 ,  電荷移動 ,  相平衡 ,  圧力効果 ,  温度依存性 ,  相境界 ,  格子定数 ,  相転移 ,  *ニッケル酸塩
準シソーラス用語： 負の熱膨張 ,  サイト占有

分類 (1件)： セラミック・磁器の性質  (YC03030G)

引用文献 (11件)：

• 1) T. A. Mary, J. S. O. Evans, T. Vogt and A. W. Sleight : Science, 272, p90-92 (1996)
• 2) K. Takenaka and H. Takagi : Appi. Phys. Lett., 87, p261902-1-3 (2005)
• 3) T. Hamada and K. Takenaka :J. Appi. Phys., 109, 07E309-1-3 (2011)
• 4) K. Takenaka and H. Takagi : Appi. Phys. Lett., 94, p131904-1-3 (2009)
• 5) M. Azuma et al. : Nature Commun., 2, p347-1-5 (2011)

タイトルに関連する用語 (2件)： 負の熱膨張 ,  セラミックス