文献

J-GLOBAL ID：201202207856955568   整理番号：12A0268423

混合整数計画法に基づく列車運行乱れ時の旅行時間増大量に主眼を置いた運転整理最適化

Passenger-Oriented Optimization for Train Rescheduling on the Basis of Mixed Integer Programming

著者 (3件)： 千種健二 (東京大学大学院 情報理工学系研究科) ,  佐藤圭介 ((公財)鉄道総合技術研究所 輸送情報技術研究部) ,  古関隆章 (東京大学大学院 工学系研究科)
資料名： 電気学会論文誌 D  (IEEJ Transactions on Industry Applications)
巻： 132  号： 2  ページ： 170-177 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： X0451A  ISSN： 0913-6339  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究は,複数区間の片方向を対象とし,運休や車両変更を伴わない小~中規模乱れに対する新たな手法を提案した。評価指標として,運行乱れ時の旅行時間と平常時の旅行時間の差を採用し,論理的制約条件は列車の順序変更と番線変更とした。最初に,列車の着発時刻と順序関係に着目し列車運行を数理モデル化し,次に,平常時の各駅間の移動旅客数情報に基づいた旅客の離散的な出現分布を仮定した。各旅客の列車選択行動を0-1変数で表現することで旅客流動を数理モデル化し,両モデルを統合して運転整理案作成を旅客損失の総和を最小にする混合整理計画問題として定式化した。7駅で退避可能,奇数番目駅が快速停車駅であるような複数区間を想定したケーススタディによる提案手法の妥当性と計算時間を検証した。

シソーラス用語： *列車運転 ,  *列車集中制御 ,  カオス ,  *乗客 ,  流動 ,  *運行管理 ,  鉄道事故 ,  最適化問題 ,  混合整数計画法
準シソーラス用語： 列車運行 ,  *混乱状態 ,  旅客 ,  *旅客流動

分類 (1件)： 輸送と業務  (TC01030N)

引用文献 (16件)：

• (1) IEEJ eds.: “Techniques for Train Timetable Recovery”, Ohmusha, Tokyo (2010) (in Japanese)
• 電気学会・鉄道における運行計画・運行管理業務高度化に関する調査専門委員会編:鉄道ダイヤ回復の技術, オーム社, 東京 (2010)
• (2) Y. Nagasaki, M. Eguchi, and T. Koseki: “Automatic Generation and Evaluation of Urban Railway Rescheduling Plan”, Proc. International Symposium on Speed-up and Service Technology for Railway and Maglev Systems (STECH'03), Tokyo, Japan (2003)
• (3) S. Tanaka, K. Kumazawa, and T. Koseki: “Passenger Flow Analysis for Train Rescheduling and Its Evaliation”, Proc. International Symposium on Speed-up, Safety and Service Technology for Railway and Maglev Systems (STECH'09), Niigata, Japan (2009)
• (4) N. Tomii, Y. Tashiro, N. Tanabe, C. Hirai, and K. Muraki: “Train Rescheduling Algorithm which Minimizes Passengers' Dissatisfaction”, IPSJ Trans. Mathematical Modeling and its Applications, Vol. 46, No. SIG2(TOM11), pp. 26-38 (2005) (in Japanese)

タイトルに関連する用語 (6件)： 混合整数計画法 ,  列車運行 ,  乱れ ,  旅行時間 ,  整理 ,  最適化