抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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プログラミング演習において,多くの学生の質問に対応するために教員には効率的で効果的な指導が求められる。現状のように,質問時に学生のソースコードを教員が読解していては効率的指導はできない。効果的な指導を実施するには,学生のソースコード作成における試行錯誤の過程を把握し,学生の習得項目を効率的に把握する必要がある。本論文では,学生のソースコード作成時の関数呼出し順の記録から試行錯誤の過程を分析し,学生の習得項目を算出する手法を提案する。本手法では,多くの学生に共通する関数の呼出し方を呼出しパターンとして導出する。そして学生が試行錯誤の過程で発生させた呼出しパターンの遷移から習得項目を算出する。本手法を用いた演習環境を構築し,423名の学生を対象に実験を行った。実験の結果,導出された10種類の呼出しパターンで,有意差をもった習得項目との関連性が検出された。教員は,呼出しパターンから効率的に習得項目を把握し,効果的な指導ができる。(著者抄録)