抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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塗料粒子帯電モデルの構築に有用な情報を与える接触帯電計測システムを提案した。接近距離を変化させ金属板と高分子球の接触帯電実験を行った結果,接触状態(接触面積,接触圧力)の微小な変化による帯電量の差が明確に計測され,帯電量は接触圧力よりも接触面積に依存することを示した。高分子ターゲット板と高分子球の接触帯電ではファラデーケージと表面電位計を用いて高分子間の微量な電荷の移動を計測した。ターゲット板-球間の初期電位差に対する電荷移動量は帯電列に矛盾しておらず,それぞれの高分子間の帯電特性を良くとらえた。高分子球とターゲット板の接触前と接触後の電位差の関係より,電荷移動が生じない初期電位差が決定できることを示した。本システムにより,トリボチャージ方式で求められる最適な帯電特性を持つ塗料粒子の設計に対する有用なデータを得ることが可能となった。(著者抄録)