抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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太陽-地球-月のように,互いに相互作用する三つの物体の運動を扱う問題を3体問題という。3つ目の物体の質量が他の2体の運動に影響を及ぼさないほど小さい場合の,3体目の運動を考える問題を制限3体問題という。特に,共通重心のまわりを円運動する二つの天体からの万有引力を受ける,十分に小さい質点の運動を考える問題は円制限三体問題とよばれ,ラグランジュポイントと呼ばれる五つの平衡点が存在することが知られている。このうち,2天体を結ぶ直線上にあるL1,L2,L3点はすべて不安定であるのに対し,2天体を底辺とする正三角形の頂点にあるL4,L5点はリアノプノフの意味での安定な平衡点である。本稿では,陰的制御という考え方を導入し,その観点からL4,5点の安定性を考察した。