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J-GLOBAL ID:201202213444450356   整理番号:12A1052267

偶蹄類血清に見いだされた高シアル酸付加I型ラクトサミン含有N-グリカンは異種抗原候補である

Hypersialylated type-I lactosamine-containing N-glycans found in Artiodactyla sera are potential xenoantigens
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巻: 22  号:ページ: 1031-1041  発行年: 2012年08月 
JST資料番号: W0050A  ISSN: 0959-6658  CODEN: GLYCE3  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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ヒト由来生体物質の生物学的製剤に対する関心が高まりつつある。免疫グロブリンやエリスロポイエチンのようなこれまでに開発されたタンパク質製剤のほとんどは分泌性糖タンパク質である。糖タンパク質製剤としての安定性や有効性にはグリカン成分は極めて重要な要因である。,ヒトに存在する全ての糖修飾が再現された糖タンパク質を獲得するために哺乳動物血清からの糖タンパク質抽出が現時点では最も実用的な手段と考えられる。そこで問題となるのは,αGalやNeuGcといった,動物細胞や血清から抽出された非ヒト型グリカン(異種抗原グリカン)の混入である。これらによる不都合な免疫反応を回避するためにこれらは有効に取除かれなければならない。本報告では,哺乳動物血清パネルに存在する潜在的な異種抗原グリカンの把握のための大規模な調査を実施した。結果として,ウシ,仔ヒツジ,ヤギ血清のような,健康な偶蹄類に属する血清が,ユニークな四糖であるSiaα2-3Galβ1-3(Siaα2-6)GlcNAcを含むI型ラクトサミン構造に強く関連した相当量の高シアル酸付加二分岐型グリカンを含んでいることが見出された。三つの偶蹄類血清の全てにおいて,最も多かった構造はSiaα2-3Galβ1-3(Siaα2-6)GlcNAcβ1-2Manα1-3[Siaα2-6Galβ1-4GlcNAcβ1-2Manα1-6]Manβ1-4GlcNAcβ1-4GlcNAcである。二重高シアル酸付加二分岐型構造のSiaα2-3Galβ1-3(Siaα2-6)GlcNAcβ1-2Manα1-3[Siaα2-3Galβ1-3(Siaα2-6)GlcNAcβ1-2Manα1-6]Manβ1-4GlcNAcβ1-4GlcNAcもウシ血清の中で10%も存在していた。また,全シアル酸化グリカンのうち高シアル酸付加グリカンの量は,ウシ,仔ヒツジ,ヤギ血清でそれぞれ46,26,23%であり,かつ,そうした構造はヒトを含む他の動物の血清には検出されないことを確認した。
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分類 (2件):
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動物の生化学  ,  糖質・糖鎖一般 
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