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J-GLOBAL ID：201202213600362322   整理番号：12A0992764

平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震による津波被災農地の堆積物・土壌の理化学的特徴

著者 (7件)： 北川巌 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  友正達美 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  原口暢朗 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  塩野隆弘 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  若杉晃介 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  芦田敏文 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  瑞慶村知佳 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研)
資料名： 農村工学研究所技報  (農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所技報)
号： 213  ページ： 39-51  発行年： 2012年05月31日 
JST資料番号： S0488B  ISSN： 1882-3289  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東北地方太平洋沖地震により沿岸部の農業地帯は津波により甚大な被害を受けるとともに,農地には海水が多量に流入し,様々な瓦礫,ヘドロや海砂が堆積した。用排水施設の破損,瓦礫堆積等のため,海水が流入した農地の除塩作業は進んでいない。津波での海水流入,ヘドロや海砂などの堆積による農地土壌の理化学性への影響を把握し,農地土壌の短期から長期にわたる問題点を評価し,今後の農地復旧のための基礎的知見をまとめた。津波被災農地に堆積したヘドロや堆砂は,海水由来の塩素イオンと硫酸イオン,ナトリウムやマグネシウムが高含量で,ECが高く,pHが7を超えるものもあった。特に,ヘドロは各種含量が高かった。津波被災農地の表層10cm程度の土壌についても同様の傾向が見られた。

シソーラス用語： 大地震 ,  津波 ,  *農地 ,  浸水 ,  *堆積物 ,  土壌 ,  *化学的性質 ,  スラッジ ,  堆砂 ,  塩分 ,  酸性土 ,  重金属 ,  *津波堆積物 ,  汚泥
準シソーラス用語： 海水流入 ,  酸性硫酸塩土壌 ,  *津波被災農地 ,  東北地方太平洋沖地震 ,  *理化学的性質 ,  ヘドロ

分類 (2件)： 自然災害  (RA02030M) ,  土壌化学  (FB04040C)

引用文献 (45件)：

• 1) 荒井(三王)裕見子・小林伸哉・吉永悟志・高井俊之・近藤始彦(2011):水稲の塩害とその対策,農業及び園芸,86(7),737-742.
• 2) 千葉県(1991):千葉県農林公害ポケットブック改訂版,102-111.
• 3) 土壌環境分析法編集委員会(1997):土壌環境分析法,博友社,195-196,202-221,297-301,343-352,367.370.
• 4) 後藤英次・長谷川進・竹内晴信・北川巌:鉄・ケイ酸レベル向上による水田地力の増進,日本土壌肥料学雑言志,74(5),691-695.
• 5) 長谷部俊雄・水野直治(1969):北海道網走地方に見られる麦類の生育異常に関する研究,第1報発生地の分布とその土壌的特徴並びに予備的対策試験,北海道立農業試験場集報,19,63-79.

タイトルに関連する用語 (5件)： 東北地方太平洋沖地震 ,  津波被災農地 ,  堆積物 ,  土壌 ,  化学的特徴